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「市川染五郎 ギャラリートーク」木挽町ホールで開催

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 7月17日(水)、歌舞伎座ギャラリーのオープン後初となる、歌舞伎俳優を迎えてのトークイベントが行われ、市川染五郎が木挽町ホールに登場して出演公演や今後についてトークを繰り広げました。

 先週末に「歌舞伎の夏 色彩と音」の展示が始まったばかりの歌舞伎座ギャラリーは、木挽町ホール内も展示を一新。舞台奥から染五郎が登場すると、お客様からは歓声とともに「高麗屋!」の声もかかり、大きな拍手が起こりました。チケット発売時はあっという間に完売となった今回のトークイベント、早朝にもかかわらず熱気あふれる中でのスタートとなりました。

市川染五郎

――『鶴寿千歳』で幕を開けた新しい歌舞伎座、染五郎さんはそこに出演されました。
 本当にありがたい。後々、自慢話にしようかなと思っています(笑)。お客様の熱気とその場に自分が入ったときの感動は忘れられません。涙が止まらなかった。歌舞伎座閉場からの3年間にどれだけのものを自分に身につけられるか、開場が40歳となる節目の年だったので、特別な思いでやってきましたから。

――実際に新しくなった歌舞伎座に立たれていかがですか。
 きれいです。前の歌舞伎座が取り壊されて更地を見たときに愕然としたのが、夢のように再現されて、新しいのに懐かしく、そして温かい。舞台機構はコンパクトで動きも静か、シンプルになったぶん広さもある。いろんな芝居の可能性を感じてわくわくします。あと、僕みたいな(高くもなく低くもない)声が通りやすい。僕に合っている優しい劇場です。

――7月は新開場後、初めての若い世代での公演です。
 思った以上のプレッシャーでした。それぞれが自分の熱、心意気を舞台で返し、舞台で刺激し合っている世代です。仕掛けが多く稽古期間が短かったけれど、この世代だからこそ、皆の「なんとかしたい」という思いで、舞台を開けることができたのだと思います。伊右衛門は存在感の大きなイメージがありますが、やっていることといったら...。そのギャップが面白い。僕はお梅から始まり5回目の『四谷怪談』、あとやっていないのはお岩だけですね。

――9月は、第四期歌舞伎座の開場時に新作『源氏物語』を上演したように、新しい歌舞伎座を担う世代での新作、『陰陽師』です。
 絵的にきれいで、伝説的な人物で、魑魅魍魎(ちみもうりょう)の立廻りがあり、時空を超えた世界。歌舞伎に適した題材です。昼の部の『新薄雪物語』が、これぞ歌舞伎の魅力という作品ですから、それに対抗するくらいにしないといけません。これからも、時代の新しい空気を吸って歌舞伎として昇華させ、新しいものを誕生させたいと思います。

 舞台出演前という限られた時間でしたが、たっぷりと歌舞伎のこと、自分のことを語った中身の濃いトークイベントとなり、最後はお客様からの質問に答えるやりとりもあって、初めてのギャラリートークは熱気冷めやらぬうちに終了となりました。

 今後も木挽町ホールではさまざまなイベントが予定されており、歌舞伎美人でも随時お知らせしていきます。どうぞ、お楽しみに。

2013年07月17日

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