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菊之助「日中友好 京劇・歌舞伎 北京公演」に向けて

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▲ 左より、大谷信義松竹株式会社会長、尾上菊之助、中曽根弘文自由民主党歌舞伎振興議員連盟会長

 3月25日(水)、歌舞伎座ギャラリー内木挽町ホールで、4月に行われる「日中友好 京劇・歌舞伎 北京公演」で、『春興鏡獅子』に出演する尾上菊之助が記者会見に臨み、公演への思いを語りました。

 「日中の文化の懸け橋として、北京で『鏡獅子』を踊らせていただくことになりました。この曲の歌詞に“それ清涼山の石橋は… ”とありますが、清涼山はご存じのとおり中国の山。日本の古典作品が中国と深い関わりがあることを、今回、再確認いたしました」。昭和54(1979)年1月に祖父の七世尾上梅幸が踊ってから36年、孫の菊之助が同じく日中友好のために中国で小姓弥生、獅子の精を踊ります。「日本の代表として役目をいただいた以上、日中友好のために全力を尽くす所存でございます」と、意気込みを見せました。

菊之助「日中友好 京劇・歌舞伎 北京公演」に向けて

ゆかりの深い『春興鏡獅子』を踊る喜び
 会場となる梅蘭芳(めいらんふぁん)大劇院の舞台には花道がないため、「舞台の正面に清涼山を描き、そこから獅子が出てくるようにします。また、小姓弥生が手獅子に引かれて花道を入っていく前半の眼目では、下手(しもて)側に引込むようにして、距離が短い分、獅子頭と弥生が何度かもみ合うような振りを入れて、距離感を出したいと考えています」。実際に劇場でやってみないとわかりませんがと言いつつも、菊之助の公演にかける思いの強さが伝わってきました。

 「九代目團十郎がつくり、市川團十郎家が大切にしている『鏡獅子』は、六代目菊五郎が当り役にして祖父、父、私にと伝わる、音羽屋にとってもゆかりの深い演目です。祖父も中国で踊ることについては気持ちが高揚していたと思いますが、私もそのようになりつつあります」。せりふのない舞踊で、「私の演技でどれだけお客様に情景や感情を伝えられるか、非常に緊張感がありますが、肉体の芸術は国境を超えると信じておりますので、楽しみにしています」と、意欲的に語りました。

日中の伝統芸能が一つの舞台で
 菊之助は、実は子どもの頃、日本で上演された京劇『孫悟空大鬧天宮』の映像を「擦り切れるほど見ていたくらい京劇が大好きでした」と明かし、公演で京劇の代表作が上演されるのも楽しみの一つだと話しました。後援を代表して会見に出席した自由民主党歌舞伎振興議員連盟会長の中曽根弘文氏は、「同じ劇場で同じ日に、日中両国を代表する伝統芸能の歌舞伎と京劇が見られるのは画期的。文化を通じて日中友好関係が深まるのは、とてもいいことだと思います」と述べました。

 公演主催者の一人として大谷信義松竹株式会社会長は、「両国の新たな文化交流の扉を開く公演にしたい。公演が成功し、両国の友好親善が実りあるものになるよう願っております」と挨拶し、北京のお客様に楽しんでいただける催しになると約束しました。

菊之助「日中友好 京劇・歌舞伎 北京公演」に向けて

2015年03月26日

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