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「四国こんぴら歌舞伎大芝居」初日の賑わい

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 4月11日(土)、旧金毘羅大芝居(金丸座)「第三十一回 四国こんぴら歌舞伎大芝居」が初日の幕を開けました。

 清々しい陽光に照らしだされた金丸座の初日、春らしい陽気に誘われてたくさんのお客様が詰めかけ、開場前から劇場前は大賑わいとなりました。

 幕開きは『伊勢音頭恋寝刃』。今回はお馴染みの「油屋」の前に、林平がお客様の助けを借り、客席を逃げ回る大蔵と丈四郎を追う「野道追駈け」から始まります。舞台と客席が一つとなって盛り上がる中、時蔵の今田万次郎と菊之助の福岡貢が登場します。二幕目、油屋で菊之助の貢を邪険にして追い返そうとする万野を演じるのも時蔵。二役を鮮やかに演じ分け、お客様の拍手を浴びました。

 万野の言葉にあおられ、怒りが抑えられなくなっていく貢の変化が、金丸座の隅々にまで伝わり、小屋中が緊迫感に包まれていき…。金丸座ならではの臨場感あふれる上演となりました。

 琴平町の桜は盛りが過ぎましたが、『吉野山』は桜満開、春爛漫の舞台が味わえます。

 静御前が花道から登場すると、あでやかな姿に客席が沸きます。鼓の音に誘われて現れた狐忠信は松緑。戦物語のくだりでは、舞台を食い入るように見つめるお客様の姿が目につきました。最後に、忠信が投げた一文字の笠が逸見藤太の手にぴたりと収まり、拍手喝采で第一部の幕が下りました。


 第二部は『葛の葉』から。保名の女房、葛の葉を演じる時蔵が登場し、すぐさま今度は赤姫姿の葛の葉姫となって現れ、葛の葉姫が身を隠したと思ったら、機屋の窓から顔を出した葛の葉も時蔵で、早替りに拍手が起きます。「奥座敷」では、狐の霊力を見せる仕掛けに驚きの声が上がり、お客様はすっかり芝居の世界に入り込んでしまったようです。

 そして、大きな見せ場の一つとなる曲書きです。筆の運びに視線が集中し、4枚の障子に和歌が書き上がると、大きな拍手とともに、童子との別れを選んだ葛の葉の心情を思い涙するお客様も。葛の葉は花道のスッポンから信田の森へと逃げ去っていきました。今回の上演では道行もあり、葛の葉が奴相手に立廻りも見せます。

 花道に土右衛門と門弟たち、仮花道に五郎蔵と子分たちがずらりと並ぶ『御所五郎蔵』。金丸座では花道がより低く、俳優たちがまさに目の前です。金丸座だからこその大迫力で、二幕目の傾城二人の衣裳の豪華さも際立ちます。殺し場では、大きな劇場と異なる独特の雰囲気が醸し出されました。

 大盛況のうちに初日の幕は降り、お客様は名残を惜しむようにして、現存する最古の芝居小屋、金丸座に後にされました。

 旧金毘羅大芝居(金丸座)「第三十一回 四国こんぴら歌舞伎大芝居」は26日(日)までの公演。チケットは、チケットWeb松竹チケットホン松竹にて販売中です。

「四国こんぴら歌舞伎大芝居」初日の賑わい

琴平町のマスコットキャラクター、こんぴーくんもお客様をお出迎えしました!

 

2015年04月11日

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