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「第九回永楽館歌舞伎」開幕前、お練りの賑わい

「第九回永楽館歌舞伎」開幕前、お練りの賑わい

 

 

 11月3日(木・祝)、出石永楽館「第九回永楽館歌舞伎」に出演の片岡愛之助、中村壱太郎、中村寿治郎、上村吉弥が、初日を前に地元の「出石お城まつり」でお練りを行いました。

「第九回永楽館歌舞伎」開幕前、お練りの賑わい

 「永楽館歌舞伎」の出演俳優によるお練りは、今年で第46回を迎える「出石お城まつり」のメインイベントの一つとして、すっかり地元の皆さんにもお馴染みです。お練りの沿道には、登場する四人の俳優の手づくり“歓迎小旗”を手にした、大勢の歌舞伎ファンがあふれました。威勢のよい大太鼓の先導で、出石庁舎を出発した頃は雨もぱらついていましたが、町をゆっくりひと周りし、再び庁舎前に戻って特設ステージで挨拶が始まるときには、日も差してきました。

 

 お練りで「お帰りなさい」と温かい声援を受け、笑顔が絶えない四人が挨拶に立ち、それぞれが出石の町の皆さん、お集まりの歌舞伎ファンへの感謝を述べ、翌日から始まる公演へご来場を呼びかけました。愛之助は「いろんな笑いのツボがございます」と新作『春重四海波』を紹介、壱太郎も「存分に楽しんでください」と話し、9度目の出演にしてあらためて自己アピール。初めて人力車に乗ったという寿治郎のユーモアたっぷりの挨拶には、会場が大きく沸きました。7度目の出演となる吉弥は大役に緊張していますと、初日に向け気持ちを引き締めていました。

 

「第九回永楽館歌舞伎」開幕前、お練りの賑わい
「第九回永楽館歌舞伎」開幕前、お練りの賑わい
「第九回永楽館歌舞伎」開幕前、お練りの賑わい
 

 

「第九回永楽館歌舞伎」開幕前、お練りの賑わい

 昨年のお練りで、「来年も日にちを延ばしたい」と願っていた愛之助の言葉どおり、昨年に続いて今年も1日公演期間が延び、全15回公演になりました。さらに、永楽館の座席がより見やすく改良されるなど、地元の皆さんの歌舞伎への思いとお練りの熱い歓迎ぶりは、出演者たちにひしひしと伝わっているようです。今回も、『春重四海波』をご当地狂言にして上演、城下町の情緒あふれる出石で、歌舞伎の幕が上がるのももうすぐです。

 

 出石永楽館「第九回永楽館歌舞伎」は、11月4日(金)から11日(金)までの公演。チケットは、出石永楽館 0796-52-5300(9:30~16:30、木曜休館)までお問い合わせください。

2016/11/03