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梅玉、芝翫、橋之助、福之助「松竹大歌舞伎」を語る

梅玉、芝翫、橋之助、福之助「松竹大歌舞伎」を語る

 

 

 6月30日(金)から東コース、8月31日(木)から西コースの公演が始まる「松竹大歌舞伎 中村橋之助改め八代目中村芝翫襲名披露 中村国生改め四代目中村橋之助襲名披露 中村宗生改め三代目中村福之助襲名披露」に出演の中村梅玉、中村芝翫、中村橋之助、中村福之助が、公演への意気込みを語りました。

 昨年10月・11月の歌舞伎座、今年正月の大阪松竹座、6月の博多座に続く芝翫親子の襲名披露として行われる、今年の公文協の東コースと西コース。芝翫は、「4月から高校生になる歌之助は参加できませんが、全国の皆様に少しでも喜んでいただける襲名披露にしたい」と意欲を見せ、橋之助、福之助は、3演目すべてに出演する活躍を見せます。

 

梅玉、芝翫、橋之助、福之助「松竹大歌舞伎」を語る

兄弟が初役で挑む『猩々』、三人猩々で見せる

 幕開きの『猩々』は橋之助と福之助が、東コースは錦之助、西コースでは松緑とともに、三人の猩々で踊ります。「初役の猩々ですが、踊りは大好きなので、各地のお客様に楽しんでいただけたらと思っております。襲名で、松羽目ものですので、しっかりと稽古して勤めたい」と、橋之助が気合を見せました。珍しい猩々三人での踊りとあって、福之助は「どういう形になるかわかりませんが、先輩お二人にいろいろ教えていただき、勉強して頑張りたい」と、積極的な姿勢を見せました。

 

梅玉、芝翫、橋之助、福之助「松竹大歌舞伎」を語る

 襲名披露口上に続いては『熊谷陣屋』。芝翫が歌舞伎座10月の襲名披露狂言として披露した、芝翫型での熊谷を見せます。「夏の暑い盛りに日に2回公演もあり、ご心配もいただきましたが、襟を正して挑みます。昨年の10月はまだまだ体重足らずでしたけれど、今回は梅玉のお兄様に出ていただき、お教えをいただいて」と、ますます意気盛んな様子です。

 

 「芝翫型は本行(人形浄瑠璃の義太夫)どおりで、團十郎型に比べて派手で、若々しさが出る気がいたします」とその魅力を語りました。

 

梅玉、芝翫、橋之助、福之助「松竹大歌舞伎」を語る

演じるたびに発見がある芝翫型『熊谷陣屋』

 少ない手がかりからつくり出した芝翫型ですが、「幾度勤めても難しく、新たな発見がいろいろある」と芝翫は言います。二世松緑の演じた写真を見ると、前半は(チラシにもある)ビロードの衣裳ですが、「後半は織物で、前半と異なる裃(かみしも)を着ていらっしゃいました。今回は私も、のちでは織物を着させていただこうと思っており、演じるうえでも違いが出てくると思います」と、貪欲に挑戦します。「芝翫型として(熊谷だけでなく)周囲の人物を見直すことも必要なのかなとも感じています」。

 

 義経で登場する梅玉は、「これだけ團十郎型で完成された表現なので、生半可な挑戦では難しい」ことは重々承知で、「義経に関してはいろいろサポートしたい」と語りました。「なにはともあれ、芝翫、と呼び捨てにできるのが、今はうれしい」と、茶目っ気たっぷりに続け、「(七世)芝翫兄さんにはお世話になったので」と、新芝翫の襲名披露興行での恩返しを誓いました。

 

50周年を迎えた公文協の公演

 全国各地に東京の劇場で見るのと同じ舞台を届けたい、と昭和42(1967)年に始まった公文協の公演は今年が50周年。梅玉は、「いつも回らせていただくときに思うのは、一日限りの公演を何日も前から楽しみにしてくださるお客様が、本当にたくさんいらっしゃること。いつも以上に我々も真剣勝負で、何とか満足していただけるようにと、日々勉強です」と、気を引き締めていました。

 

 また、芝翫は巡業公演では舞台上だけでなく、一座が密に行動を共にすることになるため、六世歌右衛門の「舞台に普段が出る」の言葉を引き合いに出し、「舞台の上だけでなく、普段の先輩方に接することによって、舞台に対する気持ち、普段の心構えなど、自分自身を見つめる襲名の巡業でもある」と語りました。そして、子どもたちがそれを学んでくれたら「親としてありがたい」と、今回の襲名披露の意味をかみしめるように話しました。 

 (公社)全国公立文化施設協会主催「松竹大歌舞伎」東コースは6月30日(金)から7月31日(月)まで、西コースは8月31日(木)から9月25日(月)までの公演。チケットは、各会場ごとに異なりますので、詳しくは公演情報をご覧ください。

 

梅玉、芝翫、橋之助、福之助「松竹大歌舞伎」を語る

2017年03月28日

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