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雀右衛門も登場、「四国こんぴら歌舞伎大芝居」お練り

雀右衛門も登場、「四国こんぴら歌舞伎大芝居」お練り

 

 

 4月7日(金)、香川県琴平町で、「第三十三回 四国こんぴら歌舞伎大芝居」の出演者が、成功祈願とお練りを行いました。

雀右衛門も登場、「四国こんぴら歌舞伎大芝居」お練り

 初日を翌日に控え、旧金毘羅大芝居(金丸座)の周辺はほぼ桜満開。成功祈願を行った金刀比羅宮の境内もあふれんばかりの桜で、出演者たちの顔も自然とほころびます。今回は五代目中村雀右衛門襲名披露興行で、雀右衛門はじめ、片岡仁左衛門、片岡孝太郎、尾上松緑、坂東新悟、大谷廣太郎、大谷廣松、片岡松之助、坂東彌十郎、大谷友右衛門の10名が、公演の無事と成功をこんぴら様に祈願しました。

 

 金刀比羅宮から山を降りてお練りの出発地、金陵の郷に全員が着いた頃には、すでに大勢の歌舞伎ファンや観光客が詰めかけており、一行は賑やかにスタートを切りました。少し雨がぱらつきましたが、春雨に濡れながらのお練りもまた風情のあるもの。人力車に乗った歌舞伎俳優の列が近づくと、沿道から「松嶋屋!」「京屋!」と声もかかり、紙吹雪が舞います。熱烈な歓迎に手を振り、笑顔で応えていた一行は、人垣をかき分けるようにしてようやくお練りの終着地、くすのき広場へ到着しました。

 

雀右衛門も登場、「四国こんぴら歌舞伎大芝居」お練り

 左より、野間一平松竹株式会社執行役員、大谷友右衛門、片岡松之助、大谷廣太郎、尾上松緑、中村雀右衛門、片岡仁左衛門、片岡孝太郎、坂東新悟、大谷廣松、坂東彌十郎、小野正人琴平町町長

 

 会場にはファンの熱気があふれ、登壇した出演者たちの声も自然と弾みます。「役者冥利に尽きます!」と、最初に挨拶に立ったのは仁左衛門。「私、15年ぶりです。早くこちらにうかがいたかったのですが、なかなか来られず、やっと望みがかないました。明日から皆で力を合わせ、今年も最高に面白かったね、と言われるように頑張りたいと思っております。皆様方のご後援がなければ、私たち役者は成り立たないので、今後とも歌舞伎を末永くご愛顧くださいますよう、お願い申し上げます」。

 

雀右衛門も登場、「四国こんぴら歌舞伎大芝居」お練り

 続いて登場したのは雀右衛門です。「お練りでは本当にたくさんの方と握手をさせていただいて、こんなにうれしいことはございません」と、感謝の気持ちを笑顔で表しました。

 

 「今回は、松嶋屋のお兄さん(仁左衛門)を中心に、幕内の皆々様のご協力を得まして、五代目中村雀右衛門の襲名披露公演を金丸座でさせていただきます。これもひとえに、皆様のご声援あってのことと感謝いたしております。このたびは父(四世雀右衛門)が何度も演じてきたお役を、私が金丸座でさせていただくこととなりました。千穐楽まで一所懸命勤めたいと思いますので、ご声援のほどよろしくお願いいたします」との挨拶に、会場からは大きな祝福の拍手が贈られました。

 

雀右衛門も登場、「四国こんぴら歌舞伎大芝居」お練り

 襲名披露公演を前に、6日(木)に行われた取材で雀右衛門は、前日、5年ぶりに金丸座に立った感激を語りました。「舞台の上から客席を臨みますと、本当にお客様と舞台との距離が近い。劇場というより芝居小屋というのがふさわしい、風情ある素晴らしい場所だなとあらためて感じました」。

 

 雀右衛門が出演するのはいずれも、「父が何回も勤めておりました大切な演目」。『葛の葉』は「狐の恩返しのような、非常にわかりやすい、人の情に訴える出し物です。障子に字を書くところのケレンもみどころ」、初役で勤める『将門』は「この劇場の風情にあった、たいへん面白い演目」と、その魅力にも触れ、「昨年3月に歌舞伎座で始まった襲名披露も、大きな劇場ではここ金丸座が最後。最後にふさわしい舞台を勤めることができれば」と、意気込みを見せました。

 「意欲旺盛に頑張って、お客様に本当に喜んでいただける舞台を勤めたい」。雀右衛門が誓ったとおり、地元の皆さんの応援を力として、襲名披露にふさわしい華やかな舞台が、春爛漫の琴平で幕を開けます。

 

 旧金毘羅大芝居(金丸座)「四国こんぴら歌舞伎大芝居」は、4月8日(土)から23日(日)までの公演。チケットは、「四国こんぴら歌舞伎大芝居」事務局(0877-75-6714)までお問い合わせください。

2017年04月07日

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