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高麗屋三代襲名披露「お練り」、36年ぶりの大盛況

高麗屋三代襲名披露「お練り」、36年ぶりの大盛況

 12月11日(月)、東京 浅草寺で、幸四郎改め二代目松本白鸚、染五郎改め十代目松本幸四郎、金太郎改め八代目市川染五郎が、「お練り」と「襲名奉告法要」を行いました。

 歌舞伎座1月「壽 初春大歌舞伎」、2月「二月大歌舞伎」での高麗屋三代同時襲名を前にした幸四郎、染五郎、金太郎の三人が雷門前に現れると、歓声とともにたくさんのカメラが向けられ、スタートから大賑わい。おめでたいお囃子、木遣りに続き、襲名披露をする三人、高麗屋一門がゆっくりと仲見世を歩き始めました。昭和56(1981)年の9月12日にも同じ道を歩いた幸四郎、染五郎が、今度は金太郎とともに行きます。浅草寺本堂前に到着した一行の記念撮影のあと、まず染五郎が挨拶に立ちました。

 

晴れ渡った空、暖かな日差しを浴びてのお練り

 「来年1月から、十代目として松本幸四郎を襲名させていただくことと相成りました。父が二代目松本白鸚、倅が八代目として市川染五郎、三代の襲名披露興行をさせていただくこと、本当にありがたく存じます。ちょうど36年前、父、祖父、私と、三代で襲名披露興行をさせていただくにあたりまして、この浅草寺さん、仲見世さんにおいてお練りをさせていただきました。36年ぶりに再び三代としてお練りができましたこと、本当に幸せに思っております」

 

 拍手を浴びた染五郎は、「1月からは高麗屋の芝居、“こりゃいいや、こうらいや”と言われるように精進したいと思います」と、続けてお集まりの皆さんをどっと沸かせました。続いては金太郎。「来年の1月、八代目として市川染五郎を襲名させていただきます。代々の染五郎がやってきたことを引き継ぐというのも大事ですが、また、自分なりの染五郎をつくっていきたいと思っています」。自分なりの染五郎、の言葉に歓声が上がり、応援の拍手もひときわ大きくなりました。

 

 幸四郎は「今日は快晴でございます。師走にしては暖かい。皆様方のお心そのものでございます」と、感謝の気持ちを穏やかな笑顔で表し、何度も御礼の言葉を述べました。

 

高麗屋三代襲名披露「お練り」、36年ぶりの大盛況

 

36年前を振り返っての思い

 浅草寺本堂で襲名奉告法要にて成功を祈願した三人は、すべてを滞りなく終え、ようやくひと息ついたところで取材に応えました。

 

高麗屋三代襲名披露「お練り」、36年ぶりの大盛況

 初めてのお練りを終えた金太郎は、「八代目、染高麗、と声をかけていただいて、染五郎として見てくださってうれしいです」と、素直な胸の内を明かしました。お練りは2度目となる染五郎は、前回が8歳だったこともあり、「記憶がおぼつかない。覚えているのは、仲見世のおもちゃ屋さんでたくさん買い物をしたという記憶ばかり。でも、やったのは事実ですから、36年ぶりにこうやってまた三代で同じところでお練りができたこと、幸せに思います」。

 

 36年前を懐かしんだのは幸四郎。「あのときはお浄めの雨で、今日はからりと快晴。外国の方も36年前とは比べ物にならないほど多かった。我々、歌舞伎の世界の伝承、受け渡しといったものを興味津々でご覧なっていらっしゃった」と、まぶしいほどの光の中を練り歩いた感慨を述べました。

 

新たな名前に対する気持ち

 襲名まであと20日足らず。「潔いというか、白鸚になって一から、気持ちも新たにやりたいと思います」と幸四郎が言うと、金太郎は「自分が完全に染五郎になるには時間がかかると思いますが、染五郎といえば自分と見ていただけるように」と、力強く染五郎になる心構えを明かしました。

 

 染五郎は金太郎の気持ちを汲み取り、自身の染五郎襲名を振り返って、「戸惑いがありました。父が名のる染五郎というものがありましたので、自分がどうやったらいいのか…。舞台に立ち続けるしかありませんでした。そこでどうアピールするか、存在感を示していくか。(今の)私自身も同じです。あらためてその気持ちに立ち返ってスタートする。今日のいいお天気のようにいいスタートが切れればと思います」と、まっすぐな眼差しを向けました。

 

感謝の心を1月の舞台に向けて

 最後にお集まりの皆さんにとマイクを手にしたのは幸四郎。「今日、仲見世を三人で歩きながら、頑張ってね、応援してますよ、と、肩をぽんぽんとたたかれ、三代襲名とはそういう皆様のお心の中から生まれたんだな、歌舞伎は皆様方の中から生まれたんだな、という思いを強くいたしました。この日差しのように温かく、心のこもった歌舞伎を、襲名興行をいたしたいと思いますので、どうぞ、歌舞伎座へ足をお運びくださいませ」と、感謝の言葉とともに呼びかけました。

 

 今日は忘れられない日になると、喜びを表した幸四郎。歌舞伎が大好きという気持ちを支えに、舞台に立ち続けると誓った染五郎。緊張感を持って襲名披露を勤めたいと、気持ちを引き締めた金太郎。どこまでも雲ひとつない青空が広がった師走の一日、1月からの三代同時襲名への期待も限りなく高まったお練り、成功祈願となりました。 

 歌舞伎座「壽 初春大歌舞伎」は、2018年1月2日(火)から26日(金)まで、「二月大歌舞伎」は2月1日(木)から25日(日)までの公演。1月「壽 初春大歌舞伎」のチケットは明日12日(火)より、2月「二月大歌舞伎」のチケットは1月12日(金)より、チケットWeb松竹チケットWeb松竹スマートフォンサイトチケットホン松竹で発売予定です。

2017年12月11日

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