11月1日（月）から始まった、歌舞伎座「吉例顔見世大歌舞伎」第一部『神の鳥』出演の片岡愛之助、中村壱太郎が、歌舞伎座地下の木挽町広場に設営された『神の鳥』上演記念特設コーナーを訪れ、作品への思いを語りました。

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出石永楽館から歌舞伎座へ

　『神の鳥』は、兵庫県豊岡市にある近畿地方最古の芝居小屋・出石永楽館で、平成26（2014）年に初演されました。国の天然記念物、そして兵庫県の県鳥でもあり、古来より幸せを運ぶとされる“こうのとり”の親子を主人公にした本作。「永楽館歌舞伎」での2度の上演を経て、今回はさらに内容を充実させ、初めて歌舞伎座版として上演されています。

　永楽館での公演に引き続き、3度目の出演となる片岡愛之助と中村壱太郎が、歌舞伎座地下2階木挽町広場の『神の鳥』上演記念特設コーナーを訪問。ここでは、地元豊岡市で販売されている“こうのとり”にまつわるグッズも購入できます。愛之助は「（平成20年に始まった）永楽館歌舞伎は、ライフワークのように続けさせていただいています。そのなかで、豊岡市にちなんだ題材で歌舞伎をつくってほしいという地元の皆様のお声があり、『神の鳥』ができました。とっておきのときに上演しようと思っていた作品です」と、作品を紹介します。

“こうのとり”のように羽ばたいて

　愛之助と同じく毎年「永楽館歌舞伎」への出演を重ねている壱太郎も、「特にこの『神の鳥』は思い出深く、スペクタクルな物語で、私も大好きな作品です。3度目の今回は歌舞伎座での上演ということで、わくわくしています」と、笑顔を見せます。大劇場での上演も想定しながら本作をつくったと明かした愛之助も、「まさか歌舞伎座で上演できるとは…うれしさはもちろん、驚いています。これも皆様のおかげです」と、感慨深げに語りました。

　最後に「歌舞伎座の舞台でも大きく羽ばたいてアピールできればと思います」と、壱太郎が抱負を述べると、それを受けた愛之助が「さまざまな歌舞伎の要素も入っていますので、初めてご覧になる方はもちろん、日頃から歌舞伎をご覧になっている方にも楽しんでいただける作品です」とみどころをアピールし、締めくくりました。二人が見せる歌舞伎座での『神の鳥』に、期待がふくらみます。

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　歌舞伎座「吉例顔見世大歌舞伎」は、26日（金）までの公演。チケットは、チケットWeb松竹、チケットホン松竹で販売中です。