公演情報詳細
第九回 永楽館歌舞伎 |
当公演は終了いたしました。
2016年11月4日(金)~11日(金)
劇場:出石永楽館
演目と配役
第一部
近松門左衛門 作
一、信州川中島合戦(しんしゅうかわなかじまがっせん)
輝虎配膳
長尾輝虎 勘助妻お勝 直江山城守 直江妻唐衣 勘助母越路 | 片岡 愛之助 中村 壱太郎 片岡 千次郎 片岡 千壽 上村 吉弥 |
二、お目見得 口上(こうじょう)
幹部俳優出演 |
一堺漁人 作「寿祝う四海波」より
水口一夫 脚色・演出
三、春重四海波(はるをかさねてしかいなみ)
高砂頼母 沖津浪路 沖津俊斎 伯母磯路 | 片岡 愛之助 中村 壱太郎 中村 寿治郎 上村 吉弥 |
第二部
みどころ
第一部
一、信州川中島合戦(しんしゅうかわなかじまがっせん) 輝虎配膳
戦国武将の館を舞台に、多彩な登場人物たちが繰り広げる哀感と緊迫感あふれるドラマ
戦国時代、越後の大名、長尾輝虎(後の上杉謙信)は、敵対する武田信玄の軍師、山本勘助を味方に引き入れようと考えます。家老の直江山城守の妻、唐衣が勘助の妹であることを利用して、勘助の母越路と妻お勝を館に呼び寄せて、自ら料理を運んで接待しますが…。
輝虎の計略を見抜いた越路が、食事の膳を足蹴にしたことから、短気な輝虎の怒りは爆発し、思わず刀を抜いてしまいます。それをお勝が必死の思いで琴を手にして止めに入るところがみどころとなっています。
壮麗な御殿を舞台に、戦国武将ら多彩な役柄が登場する、歌舞伎らしい技巧に飛んだ義太夫狂言の一幕をご覧いただきます。
二、お目見得 口上(こうじょう)
出演する幹部俳優がご挨拶を申し上げます。歌舞伎を身近に感じていただきたいという出演者の意気込みが伝わる口上は、小さな芝居小屋「出石永楽館」ならではの恒例の一幕です。
三、春重四海波(はるをかさねてしかいなみ)
曾我廼家五郎原作の傑作喜劇を歌舞伎化。笑いあり涙ありの一途な恋の物語
出石藩の武術指南役の沖津俊斎は一刀流の名手。俊斎の一人娘、浪路も父に勝るとも劣らぬ免許皆伝の腕前で、そのうえ器量と気立ての良さも兼ね備えています。ただ、年頃になった浪路の婿にふさわしい者が藩内に見当たらず、このたび他藩から婿養子を迎えることになりました。相手は明石藩の名家の出で、卜伝流の使い手でもある高砂頼母という若き侍。人柄も容姿も申し分なく、浪路と頼母はすぐに相思相愛、恋に落ちますが、俊斎は、二人の祝言にある条件を出します。その条件のせいで、二人の恋路はまさかの展開に…。
上方ゆかりの俳優陣で演じられる上方発祥の芝居を存分にお楽しみください。
第二部
※第一部/第二部 同一演目にて上演します。
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