【歌舞伎いろは】は歌舞伎の世界、「和」の世界を楽しむ「歌舞伎美人」の連載、読み物コンテンツのページです。「俳優、著名人の言葉」「歌舞伎衣裳、かつらの美」「劇場、小道具、大道具の世界」「問題に挑戦」など、さまざまな分野の読み物が掲載されています。
第3回 美しく、しなやかな艶髪をたもつ秘訣
日本女性の美の象徴とも言われる黒髪。 歌舞伎のかつらの髪、そして私たちの髪を 健やかに保つという美の油とは…?
高橋敏夫さん。九代目澤村宗十郎丈を担当し復活物のかつらの結い上げにも多く携わった。現在、坂東玉三郎丈を担当。劇場内で仕事をするときは着物姿。髪を束ねる紙製の細い紐「元結(もっとい)」を、たすきの代わりに使っている。万が一、舞台上で髪に支障が出たときは、この元結を切り、これを使って髪を直すそうだ。
女方の床山が使う主な油。立役の床山が用いるものとは少し種類が異なるそうだ。
熱したコテをぬらした布で巻いたもので、かつらの髪のくせを直していく。
床山さんの世界で使われている油は、日本で古くから用いられていたものばかり。長い時を経ても使い続けられるということは、やはり天然成分の油は、安全で優れた効果があるということなのでしょう。今回ご紹介したように床山さんは複数の油を使われていますが「すき油」や「中煉」を使いこなすのはちょっと難しそう...。でも「椿油」は入手しやすいため日常の髪のお手入れにも取り入れやすく、ご家庭で簡単に髪にうるおいを与えるケアができます。 そこで、椿油を使った美しい髪を保つためのお手入れ方法を2つご紹介しましょう。