壽初春大歌舞伎


上演時間(幕見料金)

昼の部
幕見料金幕見席発売開始時間
しょうちくばい

松竹梅

上演時間 11:00-11:30
1,300円10:30-
幕間   20分
しゅんかん

俊寛

上演時間 11:50-1:09
幕間   30分
かんじんちょう

勧進帳

上演時間 1:39-2:50
1,700円1:20-
幕間   15分
きせん

喜撰

上演時間 3:05-3:36
 
夜の部
 幕見料金幕見席発売開始時間
くるわさんばそう

廓三番叟

上演時間 4:30-4:50
1,500円 4:00-
幕間   15分
きんかくじ

金閣寺

上演時間 5:05-6:40
幕間   30分
しゅんきょうかがみじし

春興鏡獅子

上演時間 7:10-8:05
1,500円 6:50-
幕間   15分
きられおとみ

切られお富

上演時間 8:20-9:23

演目と配役

昼の部



一、松竹梅(しょうちくばい)


  〈松の巻〉


            在原業平  梅 玉
            舎人駒王  橋之助

  〈竹の巻〉


             奴光内  歌 昇
             雀笹平  信二郎
             雀藪平  松 江
             雀雪平  高麗蔵

  〈梅の巻〉


             梛の葉  魁 春
          化粧坂の少将  孝太郎
            大磯の虎  芝 雀


二、平家女護島 俊寛(しゅんかん)


            俊寛僧都  吉右衛門
            海女千鳥  福 助
          丹波少将成経  東 蔵
           平判官康頼  歌 昇
          瀬尾太郎兼康  段四郎
         丹左衛門尉基康  富十郎


三、歌舞伎十八番の内 勧進帳(かんじんちょう)


           武蔵坊弁慶  幸四郎
           富樫左衛門  梅 玉
            亀井六郎  高麗蔵
            片岡八郎  松 江
            駿河次郎  宗之助
           常陸坊海尊  錦 吾
             源義経  芝 翫


四、六歌仙容彩 喜撰(きせん)


            喜撰法師  勘三郎
              所化  彌十郎
               同  高麗蔵
               同  猿 弥
               同  宗之助
               同  松 江
               同  信二郎
            祇園お梶  玉三郎


夜の部



一、廓三番叟(くるわさんばそう)


          傾城千歳太夫  雀右衛門
            番新梅里  魁 春
           新造松ヶ枝  孝太郎
            新造春菊  芝 雀
           太鼓持藤中  富十郎


二、祇園祭礼信仰記 金閣寺(きんかくじ)


            松永大膳  幸四郎
              雪姫  玉三郎
      十河軍平実は佐藤正清  左團次
           松永鬼藤太  彌十郎
            山下主水  桂 三
            内海三郎  吉之助
            戸田隼人  種太郎
            春川左近  由次郎
            慶寿院尼  東 蔵
          狩野之介直信  梅 玉
            此下東吉  吉右衛門


三、新歌舞伎十八番の内 春興鏡獅子(しゅんきょうかがみじし)


    小姓弥生 後に 獅子の精  勘三郎
            胡蝶の精  宗 生
               同  鶴 松
           老女飛鳥井  歌 江
             局吉野  歌女之丞
         用人関口十太夫  猿 弥
        家老渋井五左衛門  芦 燕



四、処女翫浮名横櫛 切られお富(きられおとみ)


              お富  福 助
           井筒与三郎  橋之助
           穂積幸十郎  信二郎
          赤間女房お滝  高麗蔵
           蝙蝠の安蔵  彌十郎
          赤間源左衛門  歌 六

みどころ

昼の部

松竹梅(しょうちくばい)

 二〇〇七年の歌舞伎座は、初春を寿ぐ祝儀舞踊の新作で幕をあけます。厳しい冬の寒さに耐えることで「歳寒三友」と呼ばれる松竹梅は、めでたさの象徴。「松の巻」を梅玉橋之助、「竹の巻」を歌昇信二郎松江高麗蔵、「梅の巻」を魁春芝雀孝太郎と、巻ごとに装置も替わる三段返しで、華麗な舞踊絵巻をご覧いただきます。

平家女護島 俊寛(しゅんかん)

 平家討伐の陰謀を密告され、絶海の孤島鬼界ヶ島に流された俊寛僧都(吉右衛門)、丹波少将成経(東蔵)、平判官康頼(歌昇)。三年の月日が経ったある日、成経が島の娘、千鳥(福助)を妻にめとったことを報告に訪れ、一同は喜びに包まれます。折しも都から赦免船が着岸し、上使の瀬尾太郎兼康(段四郎)が成経と康頼の赦免を告げます。俊寛は自分の名だけがないことに落胆しますが、もうひとりの上使、丹左衛門尉基康(富十郎)から赦免が告げられ、晴れて三人揃って乗船へ。が、成経の妻千鳥は、置き去りにされてしまいます。悲嘆に暮れる千鳥を見て、俊寛は自分が千鳥に代わって島に残ることを決意します。流人としての生活に疲弊し切ったうえ、ひとりきりに。「思い切っても凡夫心」と真情を吐露し、想像を絶する孤独感にさいなまれる人間・俊寛の慟哭を、廻り舞台を駆使した演出とともに描く名作。吉右衛門渾身の俊寛に、胸を締めつけられることでしょう。

歌舞伎十八番の内 勧進帳(かんじんちょう)

 兄の頼朝に疎まれ、都落ちを余儀なくされた義経(芝翫)と家来の弁慶(幸四郎)一行は、変装して安宅の関を通り抜けようとします。関守の富樫左衛門(梅玉)は、義経を見破りますが、必死に主人を守ろうとする弁慶の姿に感じ入り、覚悟のもとに関を通します。長唄の名曲と劇的な展開で、息をのむ緊迫感に満たされる、歌舞伎を代表する舞踊劇。このほど弁慶役九〇〇回の偉業を成し遂げた幸四郎の、文字通り十八番です。

六歌仙容彩 喜撰(きせん)

 百人一首でおなじみの六歌仙。小野小町と彼女を巡る五人の男性を描く五変化舞踊『六歌仙容彩』の中から、名僧の喜撰法師(勘三郎)が、園の茶汲み女お梶(玉三郎)の美しさに翻弄される場面をお送りします。飄々として洒脱な踊りを見せる喜撰に勘三郎、小野小町の分身であるお梶に玉三郎と、豪華な配役も見どころです。



夜の部

廓三番叟(くるわさんばそう)

 翁を傾城(雀右衛門)、千歳を番新(魁春)と新造(芝雀・孝太郎)、三番叟を太鼓持(富十郎)。翁、千歳、三番叟の三役が登場し、天下太平や五穀豊穣を祈る厳かな「三番叟」を、大胆にも艶やかな遊郭に移した趣向で見せる、華やかな祝祭舞踊です。

祇園祭礼信仰記 金閣寺(きんかくじ)

 謀反を企む室町幕府の執権松永大膳(幸四郎)は、将軍足利義輝の母慶寿院(東蔵)を、金閣寺の二階に閉じ込めています。その天井画を描く絵師として、狩野之介直信(梅玉)とその妻で雪舟の孫でもある雪姫(玉三郎)を招きますが、大膳の本当の目的は、雪姫を我がものにすること。そこへ敵方から降参してきた此下東吉(吉右衛門)と家臣の十河軍平(左團次)が現れ、機知を見せて大膳への奉公を許されますが、果たしてその正体は......。「国崩し」と呼ばれる敵役の大役・大膳に幸四郎、歌舞伎の「三姫」と呼ばれる重要なお姫様役のひとつで、両手を縛られたまま足で鼠の絵を描く雪姫に玉三郎、颯爽とした立役の東吉に吉右衛門など、垂涎の大顔合わせが実現しました。

新歌舞伎十八番の内 春興鏡獅子(しゅんきょうかがみじし)

 江戸城の鏡開きに先だって行われる大奥での鏡曳きの日。将軍の御前での舞いを所望された小姓の弥生(勘三郎)は、恥じらいながら踊るうちに、鏡餅とともに祭壇に供えられた獅子頭を手に取ります。すると獅子の魂が弥生に宿ったのか、いつしか弥生は勇壮な獅子の精に姿を変え、力強く踊ります。可憐で楚々とした前ジテと、床まで伸びた長く白い毛を勇猛に振る後ジテ。対照的な二役を踊り分ける大曲を、舞踊の名手勘三郎が五年ぶりに手がける、注目の一幕です。

処女翫浮名横櫛 切られお富(きられおとみ)

 上州の絹問屋、赤間源左衛門(歌六)に囲われているお富(福助)は、浪人の井筒与三郎(橋之助)との恋仲を源左衛門に知られ、全身を斬り刻まれて棄てられます。瀕死のところを源左衛門の子分蝙蝠の安蔵(彌十郎)に救われ、今は安蔵と薩峠で茶屋を営むお富。そこへ偶然、与三郎が現れます。お富は、愛しい与三郎が探索中の重宝北斗丸を手に入れるため、自分を傷だらけにした源左衛門を強請に行くことを思いつき、安蔵を相棒にその店を訪ねます。人気狂言『与話情浮名横櫛』のお富と与三郎の役割を入れ替えた、河竹黙阿弥の手になる痛快なパロディ。「悪婆」と呼ばれるワルぶってみせる魅力的な毒婦役に、福助が初役で挑みます。