歌舞伎座さよなら公演
吉例顔見世大歌舞伎
通し狂言 仮名手本忠臣蔵
上演時間(幕見料金)
昼の部
| 幕見料金 | 幕見席発売開始時間 |
仮名手本忠臣蔵 大 序
上演時間 11:00-11:55 | 900円 | 10:30- |
| 幕間 5分 |
仮名手本忠臣蔵 三段目
上演時間 12:00-12:44 |
| 幕間 35分 |
仮名手本忠臣蔵 四段目
上演時間 1:19-2:44 |
1,000円 |
12:55- |
| 幕間 20分 |
仮名手本忠臣蔵 道行旅路の花聟
上演時間 3:04-3:41 |
600円 |
2:55- |
夜の部
| 幕見料金 | 幕見席発売開始時間 |
仮名手本忠臣蔵 五段目、六段目
上演時間 4:30-6:19 |
1,200円 |
4:00- |
| 幕間 30分 |
仮名手本忠臣蔵 七段目
上演時間 6:49-8:20 | 1,300円 | 6:30- |
| 幕間 10分 |
仮名手本忠臣蔵 十一段目
上演時間 8:30-8:58 |
演目と配役
昼の部
大 序 鶴ヶ岡社頭兜改めの場
三段目 足利館門前進物の場
同 松の間刃傷の場
四段目 扇ヶ谷塩冶判官切腹の場
同 表門城明渡しの場
浄瑠璃 道行旅路の花聟
【大序・三段目】
高師直 富十郎
塩冶判官 勘三郎
足利直義 七之助
顔世御前 魁 春
桃井若狭之助 梅 玉
【四段目】
塩冶判官 勘三郎
石堂右馬之丞 仁左衛門
顔世御前 魁 春
大星力弥 孝太郎
赤垣源蔵 松 江
富森助右衛門 男女蔵
佐藤与茂七 萬太郎
矢間重太郎 宗之助
斧九太夫 錦 吾
木村岡右衛門 由次郎
大鷲文吾 秀 調
原郷右衛門 友右衛門
薬師寺次郎左衛門 段四郎
大星由良之助 幸四郎
【道行】
早野勘平 菊五郎
鷺坂伴内 團 蔵
腰元お軽 時 蔵
夜の部
五段目 山崎街道鉄砲渡しの場
同 二つ玉の場
六段目 与市兵衛内勘平腹切の場
七段目 祇園一力茶屋の場
十一段目 高家表門討入りの場
同 奥庭泉水の場
同 炭部屋本懐の場
両国橋引揚の場
【五・六段目】
早野勘平 菊五郎
女房お軽 時 蔵
母おかや 東 蔵
千崎弥五郎 権十郎
不破数右衛門 段四郎
判人源六 左團次
斧定九郎 梅 玉
一文字屋お才 芝 翫
【七段目】
大星由良之助 仁左衛門
遊女お軽 福 助
赤垣源蔵 松 江
富森助右衛門 男女蔵
矢間重太郎 宗之助
中居おつる 歌 江
斧九太夫 錦 吾
大星力弥 門之助
寺岡平右衛門 幸四郎
【十一段目】
大星由良之助 仁左衛門
小林平八郎 歌 昇
竹森喜多八 錦之助
赤垣源蔵 松 江
佐藤与茂七 萬太郎
矢間重太郎 宗之助
富森助右衛門 男女蔵
大星力弥 門之助
原郷右衛門 友右衛門
服部逸郎 梅 玉
みどころ
昼の部
「大序」
鎌倉鶴ヶ岡八幡宮。幕府の典礼の指導を司る高家筆頭の高師直(富十郎)は、将軍足利尊氏の代参の命を受けた弟の足利直義(七之助)を、饗応役の桃井若狭之助(梅玉)、塩冶判官(勘三郎)と共に出迎えます。直義は、討ち死にした新田義貞の兜の鑑定役に、判官の妻顔世御前(魁春)を呼び出します。以前から顔世に懸想していた師直が顔世に言い寄るところを、若狭之助が助けます。
気分を害した師直は、若狭之助を散々に侮辱します。思わず刀に手を掛けた若狭之助ですが、塩冶判官に押し留められます。事件の発端が描かれ、開幕前の「口上人形」に始まる儀式的演出もみどころの、荘重な一幕です。
「三段目」
師直への怒りが収まらない若狭之助。そんな主君の様子に危険を感じた桃井家の家老、加古川本蔵は、鎌倉足利館の門前で師直に賄賂を贈ります。師直は態度を一変させ、足利館の松の間で若狭之助に非礼を詫びると、怒りの矛先を塩冶判官に向けはじめます。更に師直は顔世からの返歌で自らの恋が叶わない事を知り、尚一層執拗に、判官に罵詈雑言を浴びせはじめます。
あまりの屈辱に耐えかねた判官は、ついに刀を抜き、師直を斬りつけてしまいます。しかしそれも本蔵に抱きとめられ、師直に浅傷を負わせたに止まります。
「四段目」
殿中での刃傷という大罪を犯した塩冶判官は、蟄居を命じられ、扇ヶ谷の館に籠っています。そこへ、上使の石堂右馬之丞(仁左衛門)と薬師寺次郎左衛門(段四郎)が訪れ、判官の切腹とお家断絶、所領没収という上意を伝えます。既に覚悟の判官は、国家老の大星由良之助(幸四郎)の到着を待ち望みながらも、ついに覚悟を極めて腹に刀を突きたてます。まさにその時駆け付けた由良之助と、最後の対面を果たした塩冶判官は、自らの腹切刀を形見にすると伝えて息絶えます。
由良之助は血気にはやる諸士(友右衛門、孝太郎、秀調、松江、由次郎、男女蔵、錦吾、萬太郎、宗之助)たちをなだめ、すみやかに館を明け渡しますが、主君の腹切刀の血汐をなめて、仇討ちを誓うのでした。
「道行」
戸塚の山中にやって来たのは、判官の家臣早野勘平(菊五郎)と、顔世御前の腰元お軽(時蔵)。主君塩冶判官が足利館で刃傷に及んだ折、かねてから恋仲の腰元のお軽との逢瀬を楽しんでいたばかりに、お家の大事に駈けつけられなかった勘平は、その申し訳に切腹しようとします。
お軽は勘平を押し留め、自らの在所である山崎の里へ落ち延びることを勧めます。心優しいお軽の申し出に勘平も得心し、その場から立ち去ろうとするところへ、師直の家臣鷺坂伴内(團蔵)が手勢を引き連れ、ふたりを捕えにやって来ます。しかし武勇に優れる勘平はそれを打ち負かし、ふたりは山崎の里へと向かっていくのでした。
夜の部
「五段目」
猟師となった勘平(菊五郎)は、山崎街道で塩冶浪人の千崎弥五郎(権十郎)に出会い、仇討ちに加わるための資金調達を約束します。同じ頃、勘平の妻となったお軽の父与市兵衛が、勘平の仕官の資金を用立てるため、園の廓一文字屋と、お軽の身売り話をまとめ、前金の五十両を貰って夜道を急いでいます。与市兵衛が稲叢に差し掛かり一息ついていると、山賊となった塩冶浪人斧定九郎(梅玉)が現れて与市兵衛を斬り殺し、その財布を奪います。そこへ猪が走り込んで来て銃声が鳴り、定九郎が倒れます。
勘平が、獲物を追って現れ、暗闇の中を手探りで近づくと、自分が誤って人を撃ったことを知ります。慌てる勘平ですが、死体の懐の金に気付くと、それを抜き取り、その場を逃げ去っていくのでした。
「六段目」
翌朝、勘平が家に戻ると、一文字屋お才(芝翫)と判人源六(左團次)がお軽(時蔵)を引き取りにやってきています。お才の話を聞き、昨日誤って撃ち殺したのが舅の与市兵衛だと思い込む勘平。お軽が去った後、与市兵衛の死骸が家に運び込まれ、うろたえる勘平を不信に思ったお軽の母おかや(東蔵)が勘平を責め立てます。そこへ不破数右衛門(段四郎)と千崎弥五郎があらわれ、不忠不義の金は受け取れないと、五十両の金を勘平に突き返します。
追い込まれた勘平は、自らの腹に刀をつきたて、自分の思いを吐露していきます。それを聞いた弥五郎が与市兵衛の死骸を改めると、定九郎が与市兵衛を殺害して金を奪い、その定九郎を勘平が殺したことが判明します。疑いの晴れた勘平は仇討ちの連判状に血判を押すと、息絶えるのでした。
「七段目」
祇園の一力茶屋で遊興に耽る大星由良之助(仁左衛門)のもとへ、塩冶浪人達(松江、男女蔵)が訪れ、鎌倉への出立の時期を問います。遊女お軽(福助)の兄で足軽の寺岡平右衛門(幸四郎)も、仇討ちに加わりたいと願い出ますが、相手にされません。夜が更け、大星力弥(門之助)が顔世御前からの密書を携えてやってきます。やがてお軽(福助)と、師直に内通する元塩冶家老、斧九太夫(錦吾)に、密書を盗み読まれたことに気づいた由良之助は、お軽を身請けすると言って奥へ去ります。
そこへ平右衛門が現れ、身請けの話は偽りで、実は由良之助が妹お軽を殺す心積りと悟ります。兄は自ら妹を手にかける覚悟を決め、お軽も兄に従おうとします。そこへ由良之助が現れて兄妹を留め、勘平のかわりにお軽に九太夫を討たせると、平右衛門が仇討ちに加わることを許すのでした。
「十一段目」
由良之助に率いられた浪士達(友右衛門、錦之助、門之助、松江、男女蔵、萬太郎、宗之助)が師直の屋敷に討入り、師直の家臣小林平八郎(歌昇)らと激闘を繰り広げます。一同はやがて師直が炭小屋に潜むところを発見し、ついに師直を討ち取ります。亡君の墓前にその首を供えるため菩提所へ向う一行は、両国橋で営中守護の旗本、服部逸郎(梅玉)に出会います。服部は一行に通行を許し、見事本懐を遂げた浪士達を讃えるのでした。
壮大なドラマの大団円に相応しい、爽快感に満ちた幕切れです。