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鳳凰祭四月大歌舞伎

料金(税込)

  • 1等席18,000円
  • 2等席14,000円
  • 3階A席6,000円
  • 3階B席4,000円
  • 1階桟敷席20,000円

上演時間

  • 壽春鳳凰祭

  • 幕間 15分
  • 鎌倉三代記
    絹川村閑居の場

  • 幕間 30分
  • 壽靱猿
    鳴滝八幡宮の場

  • 幕間 20分
  • 曽根崎心中

  • 一條大蔵譚
    檜垣・奥殿

  • 幕間 30分
  • 女伊達

  • 幕間 15分
  • 梅雨小袖昔八丈
    髪結新三

※4月14日時点での予定
※上演時間は変更になる可能性があります。

演目と配役

昼の部

歌舞伎座新開場一周年記念

一、壽春鳳凰祭(いわうはるこびきのにぎわい)
女御
女御
大臣
大臣
女御

大臣

従者



橋之助
錦之助


萬太郎

進之介

二、鎌倉三代記(かまくらさんだいき)

絹川村閑居の場

佐々木高綱
時姫
母長門
おくる
富田六郎
三浦之助義村
幸四郎


歌女之丞


三、壽靱猿(ことぶきうつぼざる)

鳴滝八幡宮の場

猿曳寿太夫
奴橘平
女大名三芳野
三津五郎
巳之助
又五郎

坂田藤十郎一世一代にてお初相勤め申し候

四、曽根崎心中(そねざきしんじゅう)
お初
平野屋徳兵衛
油屋九平次
天満屋惣兵衛
平野屋久右衛門
藤十郎

橋之助

左團次

夜の部

一、一條大蔵譚(いちじょうおおくらものがたり)

檜垣

奥殿

一條大蔵長成
常盤御前
八剣勘解由
鳴瀬
お京
吉岡鬼次郎
吉右衛門

由次郎
歌女之丞


二、女伊達(おんなだて)
女伊達
男伊達中之島鳴平
同 淀川の千蔵


萬太郎
三、梅雨小袖昔八丈(つゆこそでむかしはちじょう)

髪結新三

髪結新三
弥太五郎源七
白子屋手代忠七
下剃勝奴
お熊
丁稚長松
車力善八
家主女房おかく
家主長兵衛
加賀屋藤兵衛
後家お常
幸四郎

橋之助
錦之助
児太郎
金太郎

萬次郎
彌十郎
友右衛門
秀太郎

みどころ

昼の部

一、壽春鳳凰祭(いわうはるこびきのにぎわい)
◆鳳凰祭を寿ぐ華やかで優雅な舞踊

 第五期歌舞伎座の開場一周年となる本年は、歌舞伎座を松竹が経営して百年、また歌舞伎の発展に尽力された先人の功績を顕彰する「先人の碑」建立一年ともなります。これを記念して、3月に引き続き4月は、「鳳凰祭」という座紋に因んで名づけられた歌舞伎座ならではの興行です。『壽春鳳凰祭』は、この鳳凰祭の旨趣に思いを致し、新たにつくられた舞踊です。
 平安朝の優雅な雰囲気溢れる、華やかで荘重な舞台にご期待ください。

二、鎌倉三代記(かまくらさんだいき)
◆歌舞伎らしい趣向が散りばめられた重厚な一幕

 源頼家に仕える三浦之助は、北条時政との戦のさなか、病床の母長門の元を訪れます。出迎えたのは、敵将時政の娘であり三浦之助の許嫁でもある時姫。戦場を抜け出て来たわが子を叱責し対面を拒む長門に対し、時姫は父の使者藤三郎が迎えに来ても帰る様子も見せず夫婦の固めを願い出ます。しかし三浦之助は敵方となった姫に心を許さず、自分と夫婦になりたければ時政を討てと命じ、時姫は迷った末に決意を固めます。そこへ三浦之助の呼びかけで藤三郎が姿を変え、自らが佐々木高綱であることを明かして現れます。すべては時姫に時政暗殺を迫る計略だったのです。
 美しい絵模様の見せ場に富んだ、重厚な義太夫狂言をご覧ください。

三、壽靱猿(ことぶきうつぼざる)
◆おかしみと愁嘆を織り込んだみどころあふれる舞台

 鳴滝八幡宮にやってきた女大名三芳野と奴橘平は、靱にするための猿の皮を探しています。そこへ駆け込んできたのは、1匹の小猿と猿曳寿太夫。猿曳は小猿を売ることを断りますが、三芳野が弓で狙うので、仕方なく自ら打ち殺すことを承諾します。語りかける猿曳に対し、健気にも習い覚えた芸を見せる小猿。その様子に感じいった三芳野が小猿を助けることにすると、皆でめでたく舞納めるのでした。
 華やかさと笑いに満ちた常磐津舞踊をお楽しみください。

四、曽根崎心中(そねざきしんじゅう)
◆二人の儚い命が紡ぎだす上方歌舞伎の名作

 大坂平野屋の手代徳兵衛は、天満屋お抱えの遊女お初と将来を約束しあう仲。しかし、徳兵衛は伯父久右衛門に返さなければならない持参金を、油屋九平次に騙し取られてしまいます。ほろ酔い機嫌で現れた九平次とその取り巻きとが徳兵衛を散々にこき下ろす様子を聞き、お初が縁の下に潜む徳兵衛に潔白を証明するため死ぬ覚悟を問うと、死の決意を合図する徳兵衛。やがて夜が更け、白無垢に着替え覚悟をきめたお初は、徳兵衛の手を取り曽根崎の森へとむかうのでした。
 近松門左衛門の心中物の原作をもとに宇野信夫の脚色で復活。初演以来、お初上演1300回を越える屈指の当たり役を藤十郎が一世一代で勤める舞台にご期待ください。

夜の部

一、一條大蔵譚(いちじょうおおくらものがたり)

  檜垣・奥殿

◆阿呆の顔の裏に隠された真の姿とは

 平家全盛の世、源義朝の妻であった常盤御前を妻に迎えた一條大蔵卿は、能狂言にうつつをぬかす阿呆と噂されています。源氏の忠臣吉岡鬼次郎は、常盤の本心を探ろうと大蔵卿の館に潜り込み、楊弓に興じてばかりいる常盤を打ち据えますが、実は、その矢は平家調伏の願がかけられたものでした。清盛に注進しようとした家老の八剣勘解由が御簾の中から斬られ、常とは異なる威厳を湛えた大蔵卿が現れて…。
 愛嬌のある作り阿呆ぶりと本性の演じ分けが眼目の名作をご覧ください。

二、女伊達(おんなだて)
◆江戸の粋を鮮やかに描きだした舞踊

 桜が満開の新吉原仲之町。美しい女伊達が、掴みかかる男伊達を翻弄します。恥じらいながら惚れた男の話を語り、助六の真似をして踊ってみせると、現れた廓の若い者たちまでも難なく尺八であしらってしまうのでした。
 粋で華やかな所作ダテがみどころの長唄舞踊をお楽しみください。

三、梅雨小袖昔八丈(つゆこそでむかしはちじょう)
◆江戸の下町情緒と季節感を巧みに描いた世話物の傑作

 身代が傾いてきた材木問屋の白子屋では、一人娘のお熊に持参金付の婿を迎える話が進んでいます。お熊が恋仲の手代忠七に自分を連れて逃げてほしいと頼むやりとりを、盗み聞きしていた髪結新三は、忠七を唆してお熊を誘拐し、身代金をせしめようと企みます。白子屋の依頼でお熊をとり戻そうと新三の家にやってきた弥太五郎源七は、身代金の少なさをなじられ追い返されてしまいます。そこで老獪な家主の長兵衛が乗り出し、まんまと新三をやり込め、お熊を返します。恥をかかされて収まらない源七は、閻魔堂橋のたもとで新三を待ち受け、仕返しに及ぶのでした。
 江戸の下町情緒を鮮やかに伝える、河竹黙阿弥の代表作をご堪能ください。

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