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鷹之資、玉太郎がKAAT若手舞踊公演に出演

▲ 中村玉太郎 中村鷹之資
3月20日(金)~22日(日)、KAAT神奈川芸術劇場で行われる、KAAT若手舞踊公演「SUGATA(スガタ)」に中村鷹之資、中村玉太郎が出演、公演に向けての意気込みを話しました。
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これからますます活躍が期待される若い俳優に、日頃の研鑽の成果の場をと、新たな若手舞踊公演が始まります。4月から高校生になる鷹之資と一つ年下の玉太郎、二人が挑むのは、藤間勘十郎の作・演出・振付による素踊りの新作です。
「勘十郎先生が僕たちに与えてくださったチャンス。成長していく今の“姿”を皆さんに見ていただく公演なので、期待に応えたいと同時に、お客様に楽しかった、わくわくしたと思っていただけるのが一番なので、頑張りたい」と言う二人にうかがいました。
――どんな役を踊られるのでしょうか。

鷹之資:坂田の金時の役で、頼光公に土蜘蛛退治のための矢を取りに行きなさいと言われ、足柄山の山姥のところへ向かいます。山神と戦って矢を手に入れ、土蜘蛛退治に行くのですが、元気のある勇敢なお役なので、それを表現できるように頑張ります。
玉太郎:僕は山神で、金時との戦いは激しい立廻りなので、二人で一所懸命戦えたらと思っています。金時にとっての試練、金時を強くする力強い神様のお役です。
鷹之資:山姥が自分の母だったと知ったあとで今生の別れがあったりと、金時はいろんな思いをかかえて葛城山へ土蜘蛛退治に行きます。勘十郎先生が面白い演出を考えていらっしゃるので、きっと見ていて楽しい作品になります。

玉太郎:山神の振りは『紅葉狩』とだいたい同じで、先輩方の踊りを見習ってやっていきたいです。大人になって『紅葉狩』をやることがあれば、今回の経験がきっと役に立つと思っています。
――踊りはお好きですか。
玉太郎:大好きです。体をめいっぱい動かせる楽しさだけでなく、よりきれいに、と表現することも楽しいです。
鷹之資:生まれてすぐお稽古場に通いだし、今、僕が一番憧れるのが父(五世中村富十郎)の踊りなので、少しでも近づけるように、また、父のやった演目ができる役者になりたいというのが強い思いです。
――すると、今回は勘十郎さんが踊られる土蜘蛛の精ですが、いずれは『土蜘』で?
鷹之資:『土蜘』もやらせていただきたいです。ほかにも父の映像や染五郎のお兄さんと勘九郎のお兄さんが踊っていらしたのを見て、『三社祭』を踊りたくて踊りたくて。ほかには『棒しばり』も…。今は踊りたいものがたくさんあって、見ているとわくわくしてきます。
玉太郎:僕は『勧進帳』の義経に憧れています。弁慶や富樫ほど激しくは動き回らないけれど、登場の雄大さや弁慶の主である大きさが好きです。もちろん、山神も踊りたいです。
――この作品では、動きの激しい踊りになりそうです。
鷹之資:『忠臣蔵』「十一段目」の泉水の場のようなすごい立廻りなので、とても大変ですが、見ていただいたら楽しめると思います。
玉太郎:14歳、15歳の僕たちが今まで吸収してきたものを全身で表現したいと思っているので、その今の“姿”をぜひ見ていただきたいです。
鷹之資:昔でいう元服の年、父は14歳になったら厳しく教えるからと言っていましたが、変わり目の年齢だと思います。父が亡くなってこのままではだめだと思い、これからやっていくうえで、今は大切な基礎を勉強する時だと考えています。
玉太郎:今は先輩方の踊りや芝居をたくさん見たり、今しかできない稽古や経験をして、大人へとつないでいく時期だと思っています。それが、今度の公演で出せればいいなと思います。
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KAAT若手舞踊公演「SUGATA(スガタ)」
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新作 清元・長唄 | 「葛城山蜘蛛絲譚」(かつらぎやまちちゅうのよばなし) |
~妖怪土蜘蛛退治~ |
山姥/童子実は土蜘蛛の精:藤間勘十郎
坂田金時:中村鷹之資
山神:中村玉太郎
侍女胡蝶実は蜘蛛の精:花柳時寿京
上臈小百合実は蜘蛛の精:花柳凜
源頼光:尾上菊之丞
■日程
2015年3月20日(金)19:00
3月21日(土)14:00◎/18:00
3月22日(日)14:00
◎=託児サービス(要予約・有料)あり。マザーズ 0120-788-222へお問い合わせください。
■場所
KAAT神奈川芸術劇場 <大スタジオ>
神奈川県横浜市中区山下町281
■チケット、お問い合わせ
全席自由:4,500円(税込)
※高校生以下:1,000円(税込)、U24チケット(24歳以下):2,250円(税込)のチケットは、チケットかながわのみの枚数限定販売。
チケットかながわ 0570-015-415(10:00~18:00)
ほか各種プレイガイドにて販売中