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開府400年祭で賑う名古屋。出演俳優が名古屋城を訪問
御園座「第四十六回 吉例顔見世」が2日(土)に初日を迎えました。
9月28日、上演に先立ち、「名古屋開府400年記念」と銘打った、昼の部『通し狂言 旭輝黄金鯱(あさひにかがやくきんのしゃちほこ)』の出演俳優が名古屋城を訪れました。
名古屋城を訪れたのは尾上菊五郎、中村時蔵、尾上松緑、尾上菊之助の4人。名古屋おもてなし武将隊の加藤清正やマスコットキャラクターのはち丸くんの出迎えを受けた後、天守閣内で記者会見を行いました。会見で菊五郎は「名古屋開府400年の年に上演できるのは光栄です。ドラゴンズも頑張っているし私どもも負けないよう精一杯勤めます。宙乗り、本水を使った演出をはじめ見どころ満載。歌舞伎を初めてご覧になる方から歌舞伎通まで存分に楽しめる内容です」と語りました。
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『旭輝黄金鯱』は名古屋に大変縁の深い演目で、"名古屋城の金鯱を大凧に乗って盗んだ盗賊がいた"という伝説はご当地では有名。劇中では菊五郎がこの柿木金助を勤めます。御園座友の会会報誌「夢園」『ご当地もの狂言紹介コーナー』によると《名古屋城の金鯱は、江戸時代の大凧の伝説にはじまり、明治時代東京で陳列中に鱗が盗難にあい、昭和12年には拝観者を装い忍び込んだ男が櫓によじ登り、夜になって鯱の鱗を58枚も剥ぎ取ったり(昭和の金助)と何度も数奇な運命を歩んでいます。》とのこと。金鯱と金助にまつわる話は、まさに名古屋開府400年記念にぴったりの演目といえるでしょう。
夜の部には『舞妓の花宴(しらびょうしのはなのえん)』『伽羅先代萩(めいぼくせんだいはぎ)』『新古演劇十種の内 身替座禅(みがわりざぜん)』『弁天娘女男白浪(べんてんむすめめおのしらなみ)』。チケットは好評発売中。12日(火)~26日(火)の公演についてはチケットWeb松竹でも購入できます。