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芝翫、橋之助、福之助、歌之助の襲名記念「2019ホノルル歌舞伎」

　2019年3月2日（土）～8日（金）、中村芝翫、中村橋之助、中村福之助、中村歌之助の襲名記念特別公演として、「2019ホノルル歌舞伎」公演が行われます。

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　今年、日本人がハワイへ最初に渡航してから150周年になるのを記念し、さまざまな交流の事業が行われましたが、引き続いて来年3月、52年ぶり3度目となる歌舞伎のハワイ公演が行われることが発表されました。毎年3月に開催される、日本文化をハワイに紹介し、さまざまな分野で交流を図る大規模イベント、ホノルルフェスティバルの25回目という節目も重なり、「記念すべきときにホノルルで歌舞伎公演ができることがうれしい」と、芝翫が喜びをあふれさせました。

海外公演にかける思い

　ハワイでの最初の歌舞伎公演は昭和39（1964）年8月、「僕が生まれる1年前で、参加したのが大叔父の六代目歌右衛門。そこにもご縁を感じています」という芝翫の初の海外公演初参加は、61（1986）年8月・9月のバンクーバー・アメリカ公演。五世富十郎、澤村藤十郎らと「そのときも『連獅子』でした」。今回は親子四人での『連獅子』上演です。橋之助は昨年3月の北京公演、福之助は平成19（2007）年7月の平成中村座ニューヨーク公演が初の海外公演で、歌之助は今回初めての海外公演となります。

　「北京とホノルルではお客様の感じ方も違うと思います。いろんな感想をいただいて自分の今後の糧にできれば」と橋之助が言うと、スタンディングオベーションの光景が今も目に残っているという福之助も、「お芝居の反応のポイントが違うので」、あらためて気を引き締めたところもあったと振り返りました。歌之助にとっては「未知の世界。四人そろって頑張りたい」と気合が入りました。

親子がそろっての『連獅子』

　襲名披露狂言として一昨年11月の歌舞伎座、昨年6月の博多座に続く3度目の親子の『連獅子』。「親子四人の襲名は、家族の絆を感じ、家族の襲名だったような気がしています。それを象徴するような『連獅子』を、勤められるのがうれしい」。襲名記念特別公演としても、日系移民150周年事業においても、親獅子と仔獅子の物語を親子で踊る今回の『連獅子』が意味するところは大きく、「多くの現地の方に見て、感じていただきたい。そういう役回りができたら」と、抱負を述べました。

　橋之助にとっては、「上演ごとに課題が増え、兄弟でディスカッションできた思い出の深い作品」。福之助は「ハワイの方に喜んでもらえるように頑張りたい」、歌之助は「有名な演目で、海外でも喜んでもらえると思う」と、三人とも海外で再演できることにうれしさを隠しきれません。「四人で『連獅子』をやれよ、と言ったのは（十八世）勘三郎の兄。今月来月と追善公演ですが、この時期の発表は兄の思いもあったりするのかな」と、芝翫が懐かしみました。

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　四人ともハワイが大好きで、家族全員旅行といえばハワイだったと言い、「ハワイ公演は神様からのご褒美では」と、顔をほころばせた芝翫。橋之助と福之助のハワイのエピソードに会見会場が沸き、最後は、旅行の最終日の恒例行事だった家族総出の相撲大会を、「今回は一門でやりたい」との歌之助のひと言に全員が賛同して、笑顔で会見を締めくくりました。

　今回の公演では、公演実行委員会主宰の鳥羽屋三右衛門による黒御簾音楽の解説「音で観る歌舞伎」のほか、日本文化交流イベントも予定されています。また、千穐楽には「ホノルルフェスティバル」の表彰イベント「オハナアワード」で、カラカウア通りのグランドパレードにも参加予定。詳細は決まり次第、「ホノルルフェスティバル2019」公式サイト等で発表されますので、そちらをご覧ください。

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2019ホノルル歌舞伎公演

～ハワイ日系移民150周年事業～

八代目中村芝　翫
四代目中村橋之助
三代目中村福之助
四代目中村歌之助

襲名披露

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『連獅子』

出演：中村芝翫　中村橋之助　中村福之助　中村歌之助（※歌之助は8日のみ出演）

　　　　鳥羽屋里長

「音で観る歌舞伎　黒御簾音楽演奏」

出演：鳥羽屋三右衛門

■日時と会場