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歌舞伎座「三月大歌舞伎」第三部、Bプロも開幕

 3月15日(月)、歌舞伎座「三月大歌舞伎」第三部のBプロが初日を迎えました。

 3月4日(木)に開幕した歌舞伎座「三月大歌舞伎」。これまで第三部では、『楼門五三桐』に続いてAプロ『隅田川』が上演されてきましたが、15日(月)にはBプロが開幕、地唄による舞踊2題、『雪』と『鐘ヶ岬』が上演されました。

 

 地唄舞の名作、『雪』。暗がりの舞台のなか、雪明かりに照らされ、白い衣裳をまとった玉三郎演じる芸妓が現れると、その幻想的な世界に、客席からはため息が漏れました。俗世を離れ、独りとなった夜に思い出されるのは昔の恋人。華やかだったかつてを思い出しては、暗がりにたたずむ現在の己の身が、悲しくも美しく表現されます。雪が降り積もるなか、静かに幕が閉じると、客席はしっとりとした雰囲気に包まれました。

 

 続いては、歌舞伎舞踊『京鹿子娘道成寺』をもとにつくられた地唄舞、『鐘ヶ岬』。歌舞伎でもおなじみの「鐘に恨みは数々ござる…」の歌詞で始まると、玉三郎勤める清姫の恨みが、地唄舞らしく、抑えられた動きのなかでも、しっかりと表現されます。中盤は、恋する娘の思いを可憐な舞で見せますが、最後に再び清姫の執念が鐘へ向けられると、静かな所作のなかに強い思いが込められ、客席を引き込みました。 

 歌舞伎座「三月大歌舞伎」は29日(月)までの公演。チケットは、チケットWeb松竹チケットホン松竹で販売中です。

2021/03/17