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歌舞伎座『四千両小判梅葉』特別ビジュアル公開
2024年5月2日(木)に開幕する歌舞伎座「團菊祭五月大歌舞伎」夜の部『四千両小判梅葉(しせんりょうこばんのうめのは)』の特別ビジュアルが公開されました。
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『四千両小判梅葉』は、安政2(1855)年に野州無宿の富蔵と浪人者の藤岡藤十郎の二人が、江戸城内の御金蔵から4000両という大金を盗み出した前代未聞の大事件を、河竹黙阿弥が題材として描いた作品。明治18(1885)年の初演は、黙阿弥とともに数々の名作を世に送りだした五世尾上菊五郎が富蔵を勤め、二人組の盗賊の役名に実名を用いるなど真に迫った内容で評判を呼びました。黙阿弥異色の白浪物として人気を集め、今日まで上演が続いています。
序幕の「四谷見附外の場」は、夜も更けた四谷見附の堀端で、おでん屋の商いをしている富蔵が、偶然再会した藤岡藤十郎に江戸城の御金蔵破りの企てを持ちかける場面。このたび公開された特別ビジュアルには、屋台の行灯の灯りに照らされた尾上松緑演じる富蔵の顔が闇夜に浮かび上がり、遠くには江戸城の影が…。何か見てはいけない瞬間を垣間見てしまったような、富蔵の鋭い視線と得体の知れない不気味さを感じる1枚となっています。
松緑は自身が演じる富蔵について、「これまで、師匠の菊五郎の兄さんの富蔵を側で見ていて、陰と凄味が印象的で憧れだった役。また、私のイメージする“格好いい”が凝縮されている役の一つが、この富蔵でございます」とコメント。「中村梅玉兄さんの胸を借りて勤めさせていただけること、心からうれしく、ありがたく思っております。今回をスタートとして、両先輩にたくさんの教えを承りながら一生演じ続けていきたい。拵えをしてみて、改めて身が引き締まり気合いが入りました。悪党が活躍するピカレスク物を、お客様に喜んでいただけるように千穐楽まで取り組んでまいります」と、公演に向けて意気込みます。
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こちらの特別ビジュアルは、歌舞伎座ほかで掲示されます。ぜひご注目ください。歌舞伎座「團菊祭五月大歌舞伎」は5月2日(木)から26日(日)までの公演。チケットは、チケットWeb松竹、チケットホン松竹で販売中です。