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廣松、中村福之助、虎之介、鷹之資が語る、新橋演舞場「初春大歌舞伎」

廣松、中村福之助、虎之介、鷹之資が語る、新橋演舞場「初春大歌舞伎」

 

 2026年1月3日(土)から始まる新橋演舞場「初春大歌舞伎」に出演の大谷廣松、中村福之助、中村虎之介、中村鷹之資が公演に向けての思いを語りました。

 令和8(2026)年の幕開きを飾る、新橋演舞場「初春大歌舞伎」。新年にふさわしく古典の演目が並ぶ本公演で、廣松、福之助、虎之介、鷹之資がそれぞれ初役で大役に挑みます。

 

廣松、中村福之助、虎之介、鷹之資が語る、新橋演舞場「初春大歌舞伎」

 

廣松、中村福之助、虎之介、鷹之資が語る、新橋演舞場「初春大歌舞伎」

 

 昼の部『鳴神』で雲の絶間姫を初めて勤める廣松は、「祖父(四世中村雀右衛門)や叔父(中村雀右衛門)が演じるのを見て、美しく、おもしろい話だと思い、いつか勤めたいと思っていました。絶間姫は悲しい場面がほぼなく、任務を遂行する目的がしっかりしている役。それを上手く隠しつつ、お客様には伝わるように演じなければならない」と分析します。「叔父に習いますので、祖父や叔父の顔に泥をぬらぬよう、勤めます」と、決意を見せました。

 

廣松、中村福之助、虎之介、鷹之資が語る、新橋演舞場「初春大歌舞伎」

 

廣松、中村福之助、虎之介、鷹之資が語る、新橋演舞場「初春大歌舞伎」

 

 同じく『鳴神』で鳴神上人を勤める福之助は、本興行での「書き出し(配役の筆頭)」に初めて挑みます。「高貴な印象が大切になるこの役では、自分の短所だと思っていた‟陰”の部分が生む落ち着きが長所になり得ると気づきました」と、語ります。また、「(市川)團十郎のお兄さんが次の世代にバトンを繋いでくださり、私たちがそのバトンを受け取る。その期待から目を背けるのではなく、しっかりと受け止め、恩返しできれば」と意気込みました。

 

廣松、中村福之助、虎之介、鷹之資が語る、新橋演舞場「初春大歌舞伎」

 

廣松、中村福之助、虎之介、鷹之資が語る、新橋演舞場「初春大歌舞伎」

 

 『熊谷陣屋』の源義経と、『矢の根』の曽我十郎を勤める虎之介は、「音羽屋のおじ様(七代目尾上菊五郎)に初めて教えていただきます。こうして大きなお役を勤めさせていただく機会にしっかりと学びたいと思っておりました」と真摯に語ります。また、「義経も十郎も、どちらもニンと呼ばれるものに自分は近いと思っているので、そういったお役をどんどん磨き、ニンになるような努力を重ねたい」と語ります。また、公演全体を通じ、「一つの大きい船が動いているような感じがするので、その熱気がお客様に伝われば」と話しました。

 

廣松、中村福之助、虎之介、鷹之資が語る、新橋演舞場「初春大歌舞伎」

 

廣松、中村福之助、虎之介、鷹之資が語る、新橋演舞場「初春大歌舞伎」

 

 福之助とダブルキャストで鳴神上人を勤める鷹之資は、「歌舞伎十八番の演目は、役者の大きさでみせる部分が大きい。鳴神上人の高僧らしさや、そこから生まれるユーモア、色気など、今までの自分にはなかった部分にとり組みたい」と気合十分です。「團十郎のお兄さんや、先代の團十郎さん(十二世市川團十郎)、父(五世中村富十郎)の『鳴神』を拝見すると、それぞれの‟鳴神像”があるなかで、共通して滲み出るものがある。教えていただいたことに一つずつ日々とり組み、少しでもそこに近づきたい」と言葉に熱を込めました。

 新橋演舞場「初春大歌舞伎」は2026年1月3日(土)から27日(火)までの公演。チケットは、チケットWeb松竹チケットホン松竹で販売中です。

 

廣松、中村福之助、虎之介、鷹之資が語る、新橋演舞場「初春大歌舞伎」

 

2025/12/18