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芸術祭十月大歌舞伎

料金(税込)

  • 1等席18,000円
  • 2等席14,000円
  • 3階A席6,000円
  • 3階B席4,000円
  • 1階桟敷席20,000円

上演時間

  • 廓三番叟

  • 幕間 15分
  • 御摂勧進帳

  • 幕間 30分
  • 蜘蛛絲梓弦

  • 幕間 20分
  • 江戸育お祭佐七

  • 通し狂言三人吉三巴白浪
    序幕・二幕目

  • 幕間 35分
  • 通し狂言三人吉三巴白浪
    三幕目・大詰

  • 幕間 20分
  • 二人静

※10月14日時点での予定
※上演時間は変更になる可能性があります

演目と配役

昼の部

一、廓三番叟(くるわさんばそう)
傾城
太鼓持
新造

巳之助

初世桜田治助 作


利倉幸一 補綴

二、御摂勧進帳(ごひいきかんじんちょう)

加賀国安宅の関の場

武蔵坊弁慶
斎藤次祐家
源義経
鷲尾三郎
駿河次郎
山城四郎
常陸坊海尊
富樫左衛門

彦三郎
坂東亀蔵

萬太郎
種之助
片岡亀蔵
愛之助
三、蜘蛛絲梓弦(くものいとあずさのゆみはり)

片岡愛之助五変化相勤め申し候

小姓寛丸
太鼓持愛平
座頭松市
傾城薄雲太夫
蜘蛛の精

碓井貞光
坂田金時
渡辺綱
ト部季武
源頼光
愛之助


尾上右近
種之助
虎之介
右團次

三世河竹新七 作

四、江戸育お祭佐七(えどそだちおまつりさしち)

浄瑠璃「道行旅路の花聟」

お祭佐七
芸者小糸
倉田伴平
鳶の者すだれの芳松
同    巴の三吉
鳶重太
同柳吉
同長蔵
同辰吉
同仙太
娘お種
踊りの勘平
同  お軽
同  伴内
小糸養母おてつ
箱廻し九介
遊人おででこ伝次
矢場女お仲
吉野屋富次郎
祭りの世話役太兵衛
鳶頭勘右衛門
菊五郎


権十郎
坂東亀蔵
萬太郎
巳之助
種之助

市村 光
尾上右近
寺嶋眞秀
亀三郎
橘太郎
橘三郎
片岡亀蔵


萬次郎

左團次

夜の部

令和元年度(第74回)文化庁芸術祭参加公演

河竹黙阿弥 作

通し狂言

一、三人吉三巴白浪(さんにんきちさともえのしらなみ)
序幕
二幕目

三幕目


大詰
浄瑠璃
大川端庚申塚の場
割下水伝吉内の場
本所お竹蔵の場
巣鴨吉祥院本堂の場
裏手墓地の場
元の本堂の場
本郷火の見櫓の場
「初櫓噂高音」
和尚吉三
お坊吉三
お嬢吉三

手代十三郎
伝吉娘おとせ
釜屋武兵衛
八百屋久兵衛
堂守源次坊
土左衛門伝吉

愛之助
(偶数日)
(奇数日)
巳之助
尾上右近
橘太郎
橘三郎
坂東亀蔵

世阿彌元淸 原作


坂東玉三郎 補綴

二、二人静(ふたりしずか)
静御前の霊
若菜摘
神職
玉三郎
児太郎
彦三郎

みどころ

昼の部

一、廓三番叟(くるわさんばそう)
洒落た趣向の華やかな祝祭舞踊

 吉原の座敷で、傾城、新造、太鼓持がそろい、それぞれを翁、千歳、三番叟に見立て、艶やかに踊ります。
 天下泰平や五穀豊穣を祈念する厳かな「三番叟」を廓の情趣に仕立て直した、華やかで賑々しい舞踊をご覧いただきます。

二、御摂勧進帳(ごひいきかんじんちょう)
荒事の豪快さに満ちた、もうひとつの勧進帳

 山伏に姿を変えて奥州平泉を目指す源義経一行は、加賀国安宅の関で、関守の富樫左衛門と斎藤次祐家らの詮議を受けます。弁慶の忠義に心打たれた富樫は、義経一行と見破りながらも通過を許しますが、斎藤次の疑いは晴れず…。
 弁慶が番卒の首を天水桶に投げ込み、金剛杖で芋を洗うような動きを見せることから「芋洗い勧進帳」とも呼ばれ、勇猛な弁慶が稚気に富んだ泣き姿を見せるなど、大らかさにあふれる荒事のひと幕です。

三、蜘蛛絲梓弦(くものいとあずさのゆみはり)
華麗な早替り、変化に富んだ舞踊劇

 源頼光が病に伏せ、家臣の碓井貞光と坂田金時が館の警護にあたっています。そこへ、どこからか小姓寛丸が現れ出て、すぐさま姿を消すと、太鼓持愛平、座頭松市が次々に現れては頼光の寝所へ忍び入ろうと目論みます。その寝所では、頼光が傾城薄雲太夫と逢瀬を楽しみますが、実はこの薄雲の正体は…。
 一人の俳優が5役を演じ分ける早替りや、千筋の糸を繰り出しての迫力ある立廻りがみどころのひと幕にご期待ください。

四、江戸育お祭佐七(えどそだちおまつりさしち)
鳶と芸者、もつれる恋の行く末は…

 賑わいを見せる鎌倉河岸の祭礼で、「お祭佐七」の異名をとる鳶の佐七と芸者の小糸は、束の間の逢瀬を楽しんでいます。佐七は、小糸に力づくで迫る侍の倉田伴平から小糸を助け出し、二人は夫婦同然の生活を始めます。しかし、鳶の頭である勘右衛門が小糸を連れ戻しにやって来て…。
 神田祭の祭礼を背景に、いなせな鳶と小粋な芸者が織りなす恋模様。江戸の情緒漂う世話狂言の名作をご堪能ください。

夜の部

一、三人吉三巴白浪(さんにんきちさともえのしらなみ)
同じ吉三の名を名乗る義兄弟が辿る運命

 節分の夜更け、大川端にやってきた夜鷹のおとせは通りがかった娘から道を尋ねられます。道案内しようとするところ、娘は突然おとせにしがみつき懐から財布を奪いとろうとします。この美しい娘の正体は、盗賊のお嬢吉三。おとせから100両の金を奪いとり、川へ突き落してしまいます。その一部始終を見ていたのは御家人崩れの悪党、お坊吉三。二人は互いの素性を明かし合い、100両の金をかけて斬り合いを始めます。ここへ割って入ったのは、元は吉祥院の所化で今は盗賊をしている男で、その名はなんと和尚吉三。和尚はお嬢とお坊の諍いを仲裁し、三人は同じ吉三の名を名乗る縁から、義兄弟の契りを結ぶのでした。
 お嬢が奪った100両は、一旦は和尚が預かることとなりますが、その後数奇な運命に導かれるがごとく、さまざまな人の手を渡っていきます。悪事を重ねた和尚、お坊、お嬢は手配の回る身となり、三人は吉祥院へと逃れますが…。
 河竹黙阿弥が数多く著した、盗賊が活躍する「白浪物」の狂言。その中でも、100両の金と、名刀庚申丸を巡る因果が絡み合い、巧みに構成された黙阿弥の代表作を、通し狂言として上演します。幕末の退廃的な世相が色濃く投影され、絵画美にあふれた舞台面と、美しい七五調のせりふによって彩られた世話物の名作を、清新な顔合わせにてお楽しみいただきます。

二、二人静(ふたりしずか)
現し世と常世の交わる幻想的な舞

 若菜摘が、吉野勝手神社の神職に遣わされて、若菜川で若菜をつんでいます。そこに一人の女が現れ、自らの供養のために写経を行うことを若菜摘に頼みます。若菜摘が神職にそのことを告げていると、先ほどの女の霊が若菜摘にのり移ります。神職はその霊が静御前の霊だと悟り、舞を所望すると…。
 静御前の心情を、静御前の霊とそれがのり移った若菜摘の二人で表現する、能を題材とした舞踊をご堪能ください。

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