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壽 初春大歌舞伎

料金(税込)

  • 1等席19,000円
  • 2等席15,000円
  • 3階A席6,000円
  • 3階B席4,000円
  • 1階桟敷席21,000円

上演時間

  • 醍醐の花見

  • 幕間 15分
  • 奥州安達原
    袖萩祭文

  • 幕間 30分
  • 新歌舞伎十八番の内 素襖落

  • 幕間 20分
  • 天衣紛上野初花
    河内山

  • 義経腰越状
    五斗三番叟

  • 幕間 15分
  • 澤瀉十種の内 連獅子

  • 幕間 35分
  • 鰯賣戀曳網

※1月10日時点での予定
※上演時間は変更になる可能性があります

演目と配役

昼の部

中内蝶二 作


今井豊茂 脚本

一、醍醐の花見(だいごのはなみ)
豊臣秀吉
淀殿
石田三成
智仁親王北の方
曽呂利新左衛門
大野治房
智仁親王
北の政所


勘九郎
七之助
種之助
鷹之資


二、奥州安達原(おうしゅうあだちがはら)

袖萩祭文

安倍貞任
安倍宗任
八幡太郎義家
浜夕
平傔仗直方
袖萩

勘九郎
七之助
笑三郎

雀右衛門

福地桜痴 作

三、新歌舞伎十八番の内 素襖落(すおうおとし)
太郎冠者
大名某
太刀持鈍太郎
次郎冠者
三郎吾
姫御寮
吉右衛門
又五郎
種之助
鷹之資
吉之丞
雀右衛門

河竹黙阿弥 作

天衣紛上野初花

四、河内山(こうちやま)

松江邸広間より玄関先まで

河内山宗俊
松江出雲守
宮崎数馬
腰元浪路
北村大膳
高木小左衛門


高麗蔵



夜の部

一、義経腰越状(よしつねこしごえじょう)

五斗三番叟

五斗兵衛盛次
九郎判官義経
亀井六郎
伊達次郎
錦戸太郎
泉三郎忠衡


猿之助
男女蔵


河竹黙阿弥 作

二、澤瀉十種の内 連獅子(れんじし)
狂言師右近後に親獅子の精
狂言師左近後に仔獅子の精
僧蓮念
僧遍念

猿之助

中村福之助
男女蔵


※「澤瀉屋」の「瀉」のつくりは、正しくは“わかんむり”です

三島由紀夫 作


二世藤間勘祖 演出・振付

三、鰯賣戀曳網(いわしうりこいのひきあみ)
鰯賣猿源氏
傾城蛍火実は丹鶴城の姫
博労六郎左衛門
庭男実は藪熊次郎太
禿

傾城春雨
傾城薄雲
亭主
海老名なあみだぶつ
勘九郎
七之助
男女蔵
種之助
勘太郎(偶数日)
長三郎(奇数日)
笑三郎

門之助

みどころ

昼の部

一、醍醐の花見(だいごのはなみ)
絢爛豪華で華やかな舞踊劇

 花の名所として知られる京都の醍醐寺。天下統一を成し遂げた豊臣秀吉が、北政所や淀殿をはじめとした豊臣家ゆかりの人々を招いた盛大な花見の宴を催していると…。
 満開の桜のなか、秀吉が催した一世一代の大規模な「醍醐の花見」。史実をもとにしながら、新年の幕開きにふさわしく華やかさあふれる舞踊劇にご期待ください。

二、奥州安達原(おうしゅうあだちがはら)
源氏と奥州安倍一族の争いに翻弄される親子の悲劇

 しんしんと雪の降る中、父、平傔仗直方(たいらのけんじょうなおかた)の難儀を知った盲目の袖萩は、娘お君に手を引かれ駆けつけます。しかし、親の意に反して駆け落ちした袖萩は、対面することすら許されず、親不孝を詫びる祭文にことよせて、父母への思いを切々と述べます。そこへ源義家の命を狙う安倍宗任が現れ…。
 平安時代末期、源義家らによって滅ぼされた安倍一族の再興を志す貞任と宗任兄弟による復讐を軸に、それに関わる家族や人々の悲劇が描かれます。前半は哀れな袖萩、後半は貞任の豪快な姿が見どころの時代物の傑作をご堪能いただきます。

三、新歌舞伎十八番の内 素襖落(すおうおとし)
素襖をめぐるユーモラスな舞踊劇

 太郎冠者は、主人である大名の使いで、その伯父のもとを訪れます。そこで、美しい姫御寮に酒を振る舞われ楽しく過ごすと、餞別に素襖まで与えられて帰ります。すっかり酔っ払った太郎冠者は、主人に知られては一大事と素襖を隠しますが、酩酊して上機嫌で小舞を舞ううちに…。
 狂言を元にした、松羽目物の名作をご堪能いただきます。

四、河内山(こうちやま)
河内山宗俊の大胆不敵な行動力が痛快なひと幕

 悪だくみに長けた河内山宗俊。松江出雲守が腰元奉公している娘、浪路を、自らの妾にしようと屋敷に幽閉していることを聞きつけると、金目当てに奪還を請け負います。河内山は上野寛永寺の使僧になりすまして松江邸に赴くと、見事にことを運んで颯爽と引き上げます。しかし、その玄関先で正体が見破られると…。
 どこか憎めない河内山宗俊を描き、河竹黙阿弥による七五調の名台詞が小気味良い痛快なひと幕をお楽しみいただきます。

夜の部

一、義経腰越状(よしつねこしごえじょう)
酔った五斗兵衛の軽快な三番叟

 兄頼朝との関係が悪化するなか、義経は悪臣の言葉にそそのかされ、遊興にうつつを抜かす日々。その様子を案じた忠臣の亀井六郎が雀踊りの奴たちに紛れて諫言するも、聞き入れられません。そこで泉三郎が義経の機嫌を直すため、日本一の音頭取りとして五斗兵衛を迎え入れます。この五斗兵衛、名軍師ながら、刀の目貫師として世を忍んでいるのですが、実は大の酒好き。最初は拒んでいましたが、大好物の酒を目の前に、ついに盃を手にしてしまい…。
 禁酒を破った五斗兵衛が大酔して三番叟を踊ることから「五斗三番叟」と呼ばれ、歌舞伎の醍醐味あふれる演出と趣向が詰まった愉快なひと幕をお楽しみいただきます。

二、澤瀉十種の内 連獅子(れんじし)
勇壮な獅子の豪快な毛振り

 霊地清涼山の麓にある石橋。狂言師の右近と左近が石橋の由来や、文殊菩薩の使いである霊獣獅子の親子の伝説を踊って見せます。その後に、親獅子と仔獅子の精が現れ…。
 能の「石橋」をもとに親子の厳しくも温かい情愛を描いたひと幕。初世市川猿翁の当り芸をまとめた「澤瀉十種」の演出で、歌舞伎舞踊の代表作をお楽しみいただきます。

三、鰯賣戀曳網(いわしうりこいのひきあみ)
鰯売りの叶わぬ恋の意外な結末

 鰯売りの猿源氏は、大名のみを相手にする蛍火という高い位の遊女に一目惚れしてしまいました。蛍火のことで頭がいっぱいで仕事も手につかないその様子を見かねた父親なあみだぶつは、猿源氏を大名に仕立てて廓に送り出します。大名と偽り、やっとの思いで蛍火に出会えた猿源氏でしたが、上機嫌となり酔いつぶれて寝入ってしまい…。
 本年没後50年を迎える三島由紀夫が描き、お伽話のようなおおらかさで、笑いに包まれた人情味あふれる喜劇。身分の違う二人の恋が、思いがけない結末へ繋がっていく珠玉の三島歌舞伎で打ち出しとなります。

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