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三月大歌舞伎 ※公演中止

三月大歌舞伎 ※公演中止

当公演は終了いたしました。

2020年3月2日(月)~26日(木)

※新型コロナウイルス感染症拡大予防のため、全公演中止となりました。
詳細につきましては、こちらをご確認ください


昼の部 午前11時~
夜の部 午後4時30分~
【貸切】※幕見席は営業
夜の部:8日(日)

劇場:歌舞伎座

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※観劇マナーについて

料金(税込)

  • 1等席18,000円
  • 2等席14,000円
  • 3階A席6,000円
  • 3階B席4,000円
  • 1階桟敷席20,000円
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演目と配役

昼の部

二世藤間勘祖 構成

春宵桃節会

一、雛祭り(ひなまつり)
女雛
男雛
五人囃子




官女
右大臣
左大臣



廣太郎
種之助
虎之介
吉之丞

彌十郎

通し狂言

二、新薄雪物語(しんうすゆきものがたり)

花見

詮議


広間


合腹

幸崎伊賀守
葛城民部
秋月大膳
腰元籬
奴妻平
薄雪姫
園部左衛門
茶道珍才
花山艶之丞
渋川藤馬
役僧雲念
清水寺住職
来国行
刎川兵蔵
団九郎
松ヶ枝
梅の方
園部兵衛
吉右衛門




孝太郎
幸四郎
種之助
松之助
吉之丞
橘三郎


錦之助
又五郎
雀右衛門

仁左衛門

夜の部

一、梶原平三誉石切(かじわらへいぞうほまれのいしきり)
鶴ヶ岡八幡社頭の場
梶原平三景時
俣野五郎

大名山口十郎
同 川島八平
同 岡崎将監
同 森村兵衛
囚人剣菱呑助
青貝師六郎太夫
大庭三郎

錦之助
高麗蔵


廣太郎
虎之介
橘三郎


久松一声 作

二、高坏(たかつき)
次郎冠者
高足売
太郎冠者
大名某
幸四郎

廣太郎
友右衛門

伊賀越道中双六

三、沼津(ぬまづ)
呉服屋十兵衛
平作娘お米
荷持安兵衛
池添孫八
雲助平作
幸四郎
孝太郎
吉之丞
彌十郎

みどころ

昼の部

一、雛祭り(ひなまつり)
美しく愛らしい雛人形たちの舞い

 心躍る桃の節句。華やかに飾り付けられた雛壇は、目の覚めるような美しさ。女雛、男雛をはじめ、左大臣、右大臣、そして官女、五人囃子の人形が動き出し、なんとも雅やかに舞い始めます。しかし、暁の鐘が鳴ると…。
 雛人形たちに魂が入り、ユーモアあふれる趣向で優雅に舞う、弥生興行の幕開けにふさわしい舞踊劇をご覧いただきます。

二、新薄雪物語(しんうすゆきものがたり)
豪華絢爛たる義太夫狂言の名作

〈花見〉
 春爛漫の京、新清水。花見に訪れた幸崎伊賀守の息女、薄雪姫と、刀を奉納に来た園部兵衛の子息、左衛門は、薄雪姫に仕える腰元の籬と、左衛門の奴妻平のとりなしで恋仲となります。一方、天下を狙う秋月大膳は団九郎に命じ、左衛門が奉納した刀に国家調伏のやすり目を入れさせ、左衛門と薄雪姫に謀反の疑いをかけて幸崎、園部両家を陥れようと謀ります。
〈詮議〉
 謀反の罪に問われる左衛門と薄雪姫の詮議のため、葛城民部らが幸崎邸を訪れます。今回の件が秋月大膳の陰謀であると察知した執権の民部は、伊賀守と兵衛の願いを聞き入れ、それぞれ互いの子を預かって詮議するようにと、温情ある捌きをみせるのでした。
〈広間・合腹〉
 薄雪姫を預かる兵衛は、姫の身を案じて館から落ち延びさせます。その矢先、伊賀守の使者がやって来て、左衛門は自らの罪を認めたので、伊賀守が清水寺に奉納した件の刀でその首を打った旨を伝え、姫の首も同じ刀で打つようにと告げます。まもなく、首桶を携えた伊賀守が来訪。先程の報せを聞き、姫の首を打つと応えた兵衛も、首桶を手に伊賀守を迎えます。しかし、二人が首桶を開けると、そのなかにあったのは…。
 若い男女が陰謀に巻き込まれたことを発端として、我が子のために命懸けで立ち向かう父親の姿を描く、華やかさのなかにも憂いを帯びた作品です。歌舞伎の醍醐味が凝縮された義太夫狂言の名作を、大顔合わせで上演します。

夜の部

一、梶原平三誉石切(かじわらへいぞうほまれのいしきり)
智勇兼備の名将が刀に込めた密かな決意

 梶原平三景時ら平家方の武将たちが参詣する鎌倉の鶴ヶ岡八幡宮。そこへ、源氏方の六郎太夫と娘の梢が、刀を売りにやって来ます。刀の目利きを頼まれた景時は、稀代の名刀であると鑑定しますが、その斬れ味を試すため、二人の罪人を重ねて斬る「二つ胴」を行うことに。ところが試し斬りに必要な死罪の囚人が一人足りず、金の工面をしたい六郎太夫が自ら志願します。試し斬りを請け負った梶原は、一気に刀を振り下ろしますが…。
 景時の颯爽とした勇姿や情味が描かれる、晴れやかなひと幕。歌舞伎の様式美に富んだ時代物の名作にご期待ください。

二、高坏(たかつき)
春らしさ漂う、軽妙洒脱な舞踊劇

 桜が咲き誇る京の嵯峨野。次郎冠者は、主人の大名某と太郎冠者とともに花見に出かけます。大名から高坏を買ってくるように命じられた次郎冠者ですが、高坏がどんなものかを知りません。すると、そこへやってきた高足売に騙されて、高足を高坏と思い込んで買ってしまい…。
 酒に酔った次郎冠者が、タップダンスのように下駄を踏み鳴らす場面は、演者の技量が求められるみどころです。明るく、おかしみあふれる舞台をお楽しみください。

三、沼津(ぬまづ)
義理と情愛の狭間、生き別れた親子の悲しき再会

 東海道を旅する呉服屋十兵衛は、沼津のはずれで出会った雲助の平作から頼み込まれ、荷物を持たせます。しかし、年老いた平作の足取りはおぼつかず、挙げ句には怪我を負うので、十兵衛が印籠の妙薬で手当てをします。先を急ぐ十兵衛でしたが、平作の娘お米に一目惚れすると、平作の家に立ち寄ることに。その夜、お米が印籠を盗もうとしたことから、十兵衛は驚くべき事実に気づき…。
 前半の喜劇的で朗らかな旅の雰囲気が、後に明らかになる親子の悲しい運命をいっそう引き立たせます。仇討ちに巻き込まれた庶民の悲哀と人情が時代を超えて胸を打つ、義太夫狂言の名作をご堪能ください。

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