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第四十八回 吉例顔見世

料金(税込)

  • 一等席20,000円
  • 二等席12,500円
  • 三等席6,500円
  • 特別席22,000円
  • 特別室(食事付)・東(4名)88,000円
  • 特別室(食事付)・西(3名)66,000円

学生割引
2階・一等席 12,000円 二等席 7,000円
三等席 4,000円
※9月1日(土)より御園座窓口のみにて発売(要学生証)

上演時間

  • 八重桐廓噺
    嫗山姥

  • 幕間 30分
  • 蝶の道行

  • 幕間 25分
  • 伊勢音頭恋寝刃

  • 鬼一法眼三略巻
    菊畑

  • 幕間 25分
  • 六代目中村勘九郎襲名披露 口上

  • 幕間 30分
  • 義経千本桜
    道行初音旅

  • 幕間 15分
  • 義経千本桜
    川連法眼館

※10月1日時点
※上演時間は変更になる可能性があります。

演目と配役

昼の部

一、八重桐廓噺(やえぎりくるわばなし)

嫗山姥

荻野屋八重桐
太田十郎
白菊
沢瀉姫
腰元お歌
煙草屋源七実は坂田蔵人時行
     
     彌十郎
     
     
     
     

けいせい倭荘子

二、蝶の道行(ちょうのみちゆき)
助国
小槇
     菊之助
     七之助
三、伊勢音頭恋寝刃(いせおんどこいのねたば)

油屋

奥庭

福岡貢
料理人喜助
今田万次郎
油屋お紺
油屋お岸
徳島岩次実は北六
藍玉屋北六実は岩次
油屋お鹿
仲居万野
勘太郎改め勘九郎
     仁左衛門
     
     菊之助
     
     男女蔵
     
     左團次
     菊五郎

夜の部

  

一、鬼一法眼三略巻(きいちほうげんさんりゃくのまき)

菊畑

虎蔵実は牛若丸
皆鶴姫
腰元白菊
笠原湛海
吉岡鬼一法眼
智恵内実は鬼三太
     菊五郎
     
     
     彦三郎
     左團次
     仁左衛門
二、六代目中村勘九郎襲名披露 口上(こうじょう)

勘太郎改め勘九郎
     幹部俳優出演
三、義経千本桜(よしつねせんぼんざくら)

道行初音旅

川連法眼館

佐藤忠信/佐藤忠信実は源九郎狐
静御前
亀井六郎
駿河次郎
源義経
勘太郎改め勘九郎
     七之助
     萬太郎
     亀三郎
     菊之助

みどころ

昼の部

一、八重桐廓噺(やえぎりくるわばなし)

 元は傾城、今は傾城の恋文の代筆をして歩く八重桐は、館の前で行方が知れなくなった恋しい坂田蔵人と自分しか知らないはずの、聞き慣れた歌を耳にします。館に入った八重桐は、沢瀉姫の前にいた煙草屋こそ坂田蔵人で、かつての夫に当てつけるように八重桐は蔵人を巡って大喧嘩した様子を語り始めます。やがて蔵人は、八重桐を離縁したのは親の仇討ちをするためだったと明かしますが、八重桐は仇は蔵人の妹である白菊が討ったと語ります。不甲斐ない自分を恥じた蔵人は切腹します。そして蔵人の魂が八重桐の体内に宿ります。大力無双の身体となった八重桐は沢 姫を奪いに来た太田十郞たちを難なく蹴散らしました。女武道の特色を見せる見せ場の多い作品です。

二、蝶の道行(ちょうのみちゆき)

 野原に助国と小槇が姿を現します。この世で結ばれることのなかった在りし日の二人は、蝶の姿となって互いの恋の馴れ初めを踊り始めますが、地獄の責め苦に苛まれ、やがて静かに息絶えます。助国と小槇の悲恋を変化に富んだ人気舞踊をお楽しみいただきます。

三、伊勢音頭恋寝刃 (いせおんどこいのねたば)

 この作品は寛政八(一七九六)年、伊勢古市の遊郭にある油屋で実際に起きた事件を題材にしています。伊勢の御師(神官)の福岡貢は、かつての主筋にあたる今田万次郎のために、御家の家宝・名刀青江下坂を奪還。万次郎へ渡すため油屋を訪れ、家来筋で料理人の喜助に預けます。貢の恋仲の油屋遊女お紺は、貢のために折紙(鑑定書)を手に入れようと貢に愛想尽かしをします。さらに意地悪な仲居の万野にまで罵倒され、お紺の真意を知らない貢は満座の中で恥をかかせられたその上に、刀が偽物であると思い込み次々と人を斬ってしまいます。今回は、この狂言の一番の最大の見せ場となる「油屋」と歌舞伎独自の様式美を美しく描く「奥庭」を顔見世の襲名披露に相応しい豪華な顔ぶれでご覧いただきます。

夜の部

一、鬼一法眼三略巻(きいちほうげんさんりゃくのまき)

  菊畑

 菊が咲き誇る鬼一法眼館の庭。奴の智恵内は実は幼い時に別れた鬼一法眼の弟鬼三太で、鬼一が敵方の平家側に与する真意を探りながら、軍術の秘書である虎の巻を手に入れるために虎蔵と偽った主君の牛若丸とこの館に奉公しています。虎蔵に一途な恋心を抱く鬼一の娘皆鶴姫は、二人の素性を知ってしまいますが…。美しい菊畑を背景に登場人物たちが繰り広げる時代物絵巻をご堪能ください。

二、六代目中村勘九郎襲名披露 口上(こうじょう)

 勘九郞の名跡は、中村屋一門にとって大切な名跡で、この度の勘太郎改め六代目勘九郞の襲名を寿ぎ、幹部俳優がお祝いの言葉を述べていきます。

三、義経千本桜(よしつねせんぼんざくら)

  道行初音旅
  川連法眼館

 九州へ落ち延びるのを断念した義経主従は川連法眼のもとを目指します。佐藤忠信に預けられた義経の愛妾静御前はそれを知り吉野へと向かいますが、道中で忠信とはぐれてしまいます。しかし静御前が義経から形見として預かった初音の鼓を打ち鳴らすとどこからともなく忠信が現れ出ます。その道中を綴った清元と竹本の掛け合いの華やかな一幕です。
 ここは吉野山中の川連法眼館。忠信と再会を果たした義経は静御前の居所を訊ねますが覚えがない様子の忠信。義経は忠信の造反を疑い家臣に詮議を命じるところへ、忠信とはぐれた静御前が一人で館へやって来ます。静御前は忠信の姿を見て驚きますが、同道してきた忠信とは別人のようです。道中で見失った時、初音の鼓を打つと現れると静御前から聞いた義経は鼓を 用いての詮議を静御前に命じます。静が鼓を打つと忽然と姿を現す忠信。実は鼓の皮になった狐の子が忠信の姿となって鼓を守っていたのでした。親狐を慕う心情に心を打たれた義経は狐に鼓を与えます。喜んだ狐は鎌倉方に味方する吉野山の悪僧を館に引き入れ、狐の通力で打ち負かすと鼓を携えて住み慣れた古巣を指して帰って行くのでした。初音の鼓を恋慕う子狐の姿に、人間の親子の情愛を重ねて描き出します。三大義太夫狂言の一つである『義経千本桜』。歌舞伎舞踊の醍醐味を満喫できる作品です。

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