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中村勘太郎改め六代目中村勘九郎 襲名披露記者会見が行われました
平成24年2月、新橋演舞場「二月大歌舞伎」を皮切りに、中村勘太郎が六代目中村勘九郎を襲名します。7月12日(火)記者会見が催され、中村勘太郎が襲名披露への意気込みを語りました。
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中村勘太郎
中村勘九郎を六代目として襲名させていただく事になり、とても緊張しています。勘九郎は父(十八代目中村勘三郎)が4歳の時から50歳まで、46年間名乗り続けた、私にとってとても大きな名前ですから、新勘九郎さんと呼ばれることに嬉しさと同時に恐れも感じています。来年の2月には襲名興行が始まりますが、少しでも良い役者になって勘九郎という名を迎えなければいけないと思っています。
父は、古典歌舞伎を命懸けで守りながら、お客様に歌舞伎の面白さを伝えるため新しい事に意欲的に取り組み、闘いながら芝居を創ってきました。そうした父の姿を見て、こういう役者こういう男になりたいと憧れ続けてきました。勘九郎という名前を継ぐことで、そうした中村屋スピリッツを受け継ぎ、熱く熱くお客様の為に芝居を続けていきたいと思っています。そして息子にも、私が父に感じたように、勘九郎という名に憧れを抱いてもらえるような役者になりたいと思っています。
今回、スカイツリーを背景にした襲名披露写真を撮影しました。同じ2012年に生まれるというご縁、そして撮影場所は浅草の聖天様(待乳山聖天)で、この真後ろが平成中村座が最初に建った隅田公園です。とても縁を感じている場所ですし、父が襲名の際にブルックリン橋で撮った写真が凄く印象的でしたので無理をいって撮っていただきました。
これからも、役者としての土台をしっかりと固め続けていくことが大切だと思っています。また、父のようなチャーミングさや色気は自分自身の中から滲み出てくるものですので、そうした魅力を身に付けるには、父がそうであるように365日芝居のことを考え、お客様のことを考えていなければなりません。役者として発信するためには、アンテナを張りながらいろいろなものを感じ吸収し、多くの人たちと出会うことも大切です。そして、人から愛されるためには、自分が倍以上の愛情を持って人と接しなければいけませんから、愛のある役者、男になりたいと思っています。
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《襲名披露の予定》
平成24年2月
東京 新橋演舞場 二月大歌舞伎
平成24年3月
浅草 平成中村座 平成中村座三月大歌舞伎
平成24年9月
大阪 松竹座 九月大歌舞伎
平成24年10月
名古屋 御園座 第四十八回 吉例顔見世
平成24年12月
京都 南座 當る巳歳 吉例顔見世興行 東西合同大歌舞伎
平成25年2月
九州 博多座 二月博多座大歌舞伎