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玉三郎が「鼓童」の芸術監督に就任

玉三郎が「鼓童」の芸術監督に就任

左から鼓童新代表・見留知弘 、坂東玉三郎、鼓童代表・青木孝夫


 本年結成30周年を迎えた太鼓芸能集団「鼓童」の芸術監督に坂東玉三郎が就任することが決定し、鼓童代表の青木孝夫、新に代表となる見留知弘とともに、記者発表で意気込みを語りました。

坂東玉三郎
 2000年から2010年までの10年間、鼓童の舞台創りの為に佐渡に通い、演出や共演など様々な活動をご一緒してさせて頂いて参りましたが、この度芸術監督に就任させていただくことになりました。芸術監督を勤めるのは初めての経験で不安なところもありますが、古典芸能と同様、太鼓の芸道が日本の中で1つの芸道の分野として確立し、それを日本はもとより世界に発信する、その芸術を皆さんに楽しんでいただく、そうした活動の中で私に出来ることがあればとお引き受けさせていただきました。鼓童の皆さんと一緒に、新しいものを創りながら、力の限り芸術監督としての勤めを果たしたいと思っております。

 大きな意味でのアドバイス、例えば役者の時間の使い方やお稽古の仕方、どうやって余暇を過ごすか、本番前に自分の体調をどうするか・・・歌舞伎で得て参りました知恵といいますか、芸術上舞台に上がるための方法をお伝えすることも大切なことかと思います。鼓童は世界中をツアーし、イリ・キリアンの振付で鼓童が演奏する「KAGUYAHIME」という非常に芸術的にも優れたコラボレーションも行ってきていて、プログラムもバリエーションに富んでいます。それをさらに質の良いものにすることも大事な事です。

 これからは、和太鼓集団としての技法の他に、世界中の音楽の方式というものを理解する必要があると思っています。和太鼓というのは締太鼓から大太鼓まで、撥の太い重いものを持って演奏するため、ピアニッシモを表現するのが大変難しい・・・叩かないと不安になるという気持ちもあって、どうしてもフルの力で演奏してしまいがちです。ただ、演奏にピアニッシモがなければフォルテも表現できません。そのためには和太鼓ではない様々な世界の音楽を理解しながら、和太鼓を深く理解するということも必要です。


青木孝夫(鼓童代表)
 鼓童は今年結成30周年を迎えることができました。前身の鬼太鼓座時代から佐渡を拠点に活動を初め、かれこれ40年になります。当初は15名程の人数から現在は60名近い組織に成長しました。鼓童がこれから50年、100年と充実した舞台を創り上げていくためには、新たな体制のもとで舞台創造を構築していきたいという思いから玉三郎様にお力添えをお願い致しました。私は今後はマネジメントに専念し、鼓童をバックアップしていきたいと思っています。


見留知弘(鼓童新代表)
 来年4月より鼓童の新代表を勤めさせていただくことになりました。鼓童の舞台が将来に向かって新たな一歩を踏み出す、その舵取りという重責を担うことになり大変に身が引き締まる思いでおります。玉三郎様の間近で学ばせていただきながら視野を広げ、鼓童の太鼓表現の新たな可能性を探求し新たな境地に踏み出して行きたい、そして、後世に太鼓文化がしっかり残るようにその発展の一翼を担いたいと思っております。

玉三郎が「鼓童」の芸術監督に就任

2011年10月11日

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