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獅童×初音ミク『今昔饗宴千本桜』初演の盛況

超歌舞伎『今昔饗宴千本桜』中村獅童、初音ミク

 超歌舞伎『今昔饗宴千本桜』中村獅童、初音ミク

 4月29日(金・祝)、千葉県 幕張メッセで新作歌舞伎『今昔饗宴千本桜(はなくらべせんぼんざくら)』が開幕、中村獅童が初音ミクと共演しました。

 「ニコニコ超会議2016」の会場となった幕張メッセで、「超歌舞伎 supported by NTT 『今昔饗宴千本桜』」の上演会場となったイベントホールは、1階特別シートの整理券も早々に配布終了となり、2階、3階の観客席が次々と埋まっていきました。また、歌舞伎や作品の解説、あらすじなどがスマートフォンを通して提供されており、開演前から熱心にチェックする姿も見られました。

 

 定式幕が開いて「口上」が始まりました。獅童の登場にさっそく「萬屋!」のかけ声が飛び、舞台左右のスクリーンにもどんどんコメントが書き込まれていきます。歌舞伎をより楽しく観ていただこうと、舞台正面のスクリーンに物語の人物相関図が映し出され、獅童が「キャラクター設定についてご説明させていただきます」と、3つの時空を駆け巡る物語をふまえて簡単に紹介、いやがおうにも期待が高まります。初音ミクが登場すると、同じく屋号の「初音屋!」のかけ声と書き込みがあふれ、いよいよ『今昔饗宴千本桜』が始まりました。

 

 時は大正100年、未来の初音未來の戦いが映し出され、次に、舞台に獅童が登場して平安の世の佐藤四郎兵衛忠信と美玖姫の時代へ、さらに、忠信が物語る千年前の神代の青龍との戦いの時代に。スクリーンと舞台を自在に行き来しつつ、時空を軽々と超えて芝居が展開していきます。難しいと思われがちな歌舞伎のせりふですが、スクリーンに字幕表示されるので、聞きなれない言葉もよくわかります。

 

超歌舞伎『今昔饗宴千本桜』中村獅童

 超歌舞伎『今昔饗宴千本桜』中村獅童

 囃子の演奏に合わせて美玖姫が舞い、青龍の登場には、演じる澤村國矢にたくさんの「紀伊国屋!」の書き込みも。青龍と忠信との大立廻りでは、ツケの音が広い場内に響き渡って、鱗四天の活躍に大きな拍手が沸きました。いつもとは形状の異なる花道も効果的に使われていました。ボカロ曲「千本桜」が、歌舞伎でお馴染みの琴や尺八、三味線、鼓などで演奏されると、聴きなれた曲も新鮮な響きとして耳に入ってきます。

 

 一方、スクリーンの美玖姫と息を合わせての忠信の演技、最新技術を使った分身の術を用いての立廻りには、会場でもひときわ大きな拍手が上がりました。普段の歌舞伎の舞台では使われない技術もとり込んで、歌舞伎俳優による歌舞伎の演技と同じ次元で展開させたのは、“超歌舞伎”ならでは。また、「ニコニコ生放送」による動画視聴では会場とは異なる見え方となるところもあり、さまざまな意味での“超歌舞伎”上演となりました。

 『今昔饗宴千本桜』は30日(土)も上演、超歌舞伎『今昔饗宴千本桜』特設サイトからもご観覧が可能です。新作歌舞伎史上初の生中継です。13:00、15:00の回の視聴予約はお早めに。

 

超歌舞伎『今昔饗宴千本桜』

 超歌舞伎『今昔饗宴千本桜』

2016年04月30日

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