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尾上右近「第二回 研の會」のお知らせ

尾上右近「第二回 研の會」のお知らせ

 8月6日(土)・7日(日)、国立劇場小劇場で、尾上右近の自主公演「第二回 研の會」が開かれます。

 「昨年に続き第二回として自主公演をさせていただけるのも、菊五郎のおじ様をはじめ皆様のおかげ」と感謝した右近は、なによりも今回は、「曽祖父(六世菊五郎)の得意とした音羽屋型の勘平を、菊五郎のおじ様に教えていただきたくて」、『忠臣蔵』「五段目・六段目」に挑戦します。

自分のなかの理想の勘平像に向けて 

 「決まりごとが多い時代世話なので、自然な流れのなかで、事細かに決まっていることを自然に見せることができないと、芝居も気持ちも崩れてしまう。そこを守りつつ、遊びやゆとりがあって、役者の香りがする勘平。自分のなかの理想の勘平像に向けて一歩を踏み出します」。六世菊五郎の写真などを見て、「そのとおり体現しようというのもおこがましいので、自分の勘平をつくらなければいけないと思います。よく学んだうえで、型にとらわれすぎない、ニュアンスのある形を見つけていきたいです」。

 

 菊五郎からは、「常から一所懸命やりすぎないように」と言われており、自分の懸命さが前に出て見る側がつらくなるようなことのないよう、お客様に楽しんで、喜んでいただける俳優、表現者を目指しています。「気持ちと形が一つになっているのが歌舞伎の魅力。そこにたどり着けるようにほふく前進」と、真摯な姿勢を見せました。理想の勘平に向けて稽古だけでなく、吸ったことのない莨(たばこ)でむせないようにと、父(清元延寿太夫)に誕生日祝いにとねだった煙管で、莨をふかす練習もしているそうです。

 

踊り分けが難しい『船弁慶』

尾上右近「第二回 研の會」のお知らせ

 舞踊の大曲を勉強したいと選んだもう一つの演目が『船弁慶』。「藤間勘祖先生に振付・指導していただきます」。昨年の『春興鏡獅子』と同じく、前半と後半の踊り分け、長毛の黒がしらをつけての踊りなど、技術的にも体力的にも難しい演目です。「こちらも六代目菊五郎ゆかりのものであり、憧れの気持ちもあります。前半の静は、義経との別れの情、後半の知盛の霊は敗北者としての悲しみ。松羽目物のゆったりした動きのなかで表現することを大前提に、調子の異なる動きを自分のなかでいかにまとめるかだと思います」。

 

 静のみどころの一つとなる都名所のところは、「明るくしているけれど、悲しみも秘めている。内面を大事に考えて踊ること」、知盛の霊の花道の入りは、「天王寺屋のおじさん(五世富十郎)ですら、“私も怖い”とおっしゃっていました。飛び込んでいくつもりでします」と、教えや先輩の言葉を一つずつかみしめながら稽古を重ねています。本公演の舞台に立ちながら、自主公演の稽古もする大変さは経験済み、「やりたい役がある限りは続けたい」と力強く語りました。

 

日頃からの人とのつながりの賜物

 「自分が見たい舞台は、皆さんもご覧になりたいだろうと」、染五郎が興行では勤めたことのない「五段目」の定九郎と不破、『船弁慶』の弁慶に出演を依頼。同輩の種之助、米吉にも「やってほしいと思っていた」役をお願いしました。『船弁慶』の義経は鷹之資で、自分の経験も踏まえて「自分より若い方にと思っていました。『船弁慶』は可愛がっていただいた天王寺屋のおじさんの当り役でもあり、おじさんのご子息の出演も、自分にとっては意味のあることです」。吉弥、橘太郎にも出演を快諾してもらい、「お力添えいただき、心強い」と感謝しました。

 

 普段から、先輩後輩を問わずさまざまな話をするなかで、こういうことがしたいという希望が生まれ、自主公演で形にしていくと言う右近。「一から十まで自分で決めて準備を進めるのが、大変だけれど楽しい」と言います。8月の舞台の一瞬一瞬を輝かせる、そのためにできる限りのことをしていきたいと、あらためて決意を見せました。

 

尾上右近「第二回 研の會」のお知らせ

 「『船弁慶』のイメージに合わせ、隷書体を勉強して書きました」。自筆の会名、青黛に合わせた文字色など、こだわりの詰まったチラシ[拡大する裏面を見る

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尾上右近自主公演

「第二回 研の會」

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仮名手本忠臣蔵(かなでほんちゅうしんぐら)

五段目  山崎街道鉄砲渡しの場
   同     二つ玉の場 
六段目  与市兵衛内勘平切腹の場

早野勘平:尾上右近

お軽:中村米吉

千崎弥五郎:中村種之助

百姓与市兵衛:尾上菊十郎

母おかや:尾上菊三呂

判人源六:市村橘太郎

一文字屋お才:上村吉弥

斧定九郎/不破数右衛門:市川染五郎

 

新歌舞伎十八番の内 船弁慶(ふなべんけい)

静御前/平知盛の霊:尾上右近

舟長三保太夫:中村種之助

源義経:中村鷹之資

亀井六郎:中村蝶十郎 

片岡八郎:市川荒五郎

伊勢三郎:尾上音之助

駿河次郎:尾上音蔵

舟子:市村橘太郎

舟子:上村吉弥

武蔵坊弁慶:市川染五郎

 

 

日時

2016年8月 6日(土) 午後の部 16:30開演
  7日(日)

午前の部 11:00開演
午後の部 16:00開演


場所 

国立劇場小劇場

東京都千代田区隼町4-1

 

チケット

全席指定:11,000円(税込)

 

2016年7月1日(金)10:00発売

・尾上右近事務所 080-4862-5858/070-3172-8010(10:00~20:00) 

イープラス

・国立劇場チケット売場(10:00~18:00) ※窓口販売のみ

 

お問い合わせ

尾上右近事務所 080-4862-5858/070-3172-8010(10:00~20:00)

2016年05月26日

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