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梅丸がポートランド日本庭園で歌舞伎の魅力を発信

梅丸がポートランド日本庭園で歌舞伎の魅力を発信

 「Kabuki on Stage: A Solo Performance」『手習子』 中村梅丸

 7月29日(土)~30日(日)、アメリカ オレゴン州のポートランド日本庭園で、「Kabuki on Stage: A Solo Performance」が行われ、中村梅丸が舞踊『手習子』を披露しました。あわせて歌舞伎衣裳ワークショップ、歌舞伎衣裳展「色とデザインの革命」も開かれました。

 「Kabuki on Stage: A Solo Performance」が2日間2公演行われたポートランド日本庭園は、広大な敷地を有しており、深い緑の森を背景に建てられた野外の特設舞台は、幻想的な雰囲気を醸し出していました。現地では予想を上回る注目を集め、当初の予定より座席数を大幅に増やしての開催となりました。

 

梅丸がポートランド日本庭園で歌舞伎の魅力を発信

 「Kabuki on Stage: A Solo Performance」 で、いつもどおりの化粧を見せる梅丸。梅乃の解説も好評

女方の工夫や魅力を解説と舞踊で披露

 公演でははじめに、梅丸の実演、英語通訳付きの梅乃の解説で、「女方ができるまで」をお見せしました。女方という存在が現れた経緯を紹介した後、実際に梅丸がお客様の目の前で化粧(かお)をし、衣裳を着て鬘(かつら)をかけるまでの過程を、スクリーンの大写しも用いてご覧いただきました。拵えの手順を追うだけでなく、化粧道具や鬘、衣裳の柄や素材から、役柄による拵えの違いまで、細やかでユーモアを交えた梅乃の解説に、会場が何度も沸きました。

 

 後半はいよいよ梅丸が『手習子』を踊ります。一人の青年としてステージに登場した梅丸が、「女方ができるまで」で娘役の姿になり、今度は優雅で可愛らしい踊りを見せたことに、感動と驚きの声が上がりました。後見を勤めた梅乃の息の合った動き、衣裳の引き抜きにも感心しきり。「蝶と戯れたり毬付きをしたりする様子は、国が違っても可愛らしいと感じる娘の姿だった」との感想も寄せられ、両日とも客席からスタンディングオベーションが送られました。

 

梅丸がポートランド日本庭園で歌舞伎の魅力を発信

 「Kabuki on Stage: A Solo Performance」『手習子』 中村梅丸

 さらに、庭園の景色に映えるようにと、この公演のために特別に選ばれた衣裳や簪(かんざし)については、「背景の緑と衣裳の美しい色のコントラストが幻想的だった」「庭園にはよく通っているが、いつもよりさらに夢の世界にいるように感じた」との感想が寄せられました。熱心にご覧になるお客様からの温かい拍手を受け、「大自然の中で大好きな踊りを踊らせていただけて、本当に貴重な経験になりました。また挑戦させていただきたいです」と梅丸も感激していました。

 

歌舞伎衣裳ワークショップに興味津々

 初日翌日の30日(日)には同所で、歌舞伎衣裳ワークショップが開催されました。松竹衣裳株式会社スタッフが現地アメリカ人に『藤娘』の衣裳を着付けながら、通訳付きで解説しました。歌舞伎衣裳に携わるスタッフに直接会える貴重な機会とあって、会場は着物や日本文化に興味津々のお客様でいっぱいになりました。

 

 刺繍や染めの方法、衣裳の手入れの仕方、衣裳方に求められる技術や知識、役柄による衣裳の特徴など、お客様からは衣裳スタッフに多様な質問が投げかけられました。なかには前日の公演をご覧になった方から、引き抜きの仕組みについての質問もあり、「仕付け糸を公演の都度縫っているとの回答に、歌舞伎の舞台にかかる準備の苦労の一端が垣間見えた」という感想が寄せられました。

 

 床山や俳優に向けられた質問も上がり、「歌舞伎の舞台は、実にさまざまな舞台裏のスタッフが、協力し合ってつくり上げられているのだとわかった」といったコメントも寄せられました。

 

衣裳展で引き続き歌舞伎の魅力を発信

 29日(土)から始まった歌舞伎衣裳展「色とデザインの革命」では、『暫』の鎌倉権五郎ほか7体の歌舞伎の代表的な衣裳が展示されています。目の覚めるような色合わせや柄、奇抜な模様を用い、世界中のデザイナーや芸術家に影響を与えてきた歌舞伎衣裳独特の美的センス。その美意識を堪能できる展示会となっています。美しい刺繍や染めを間近にご覧いただけるこの衣裳展は、9月3日(日)まで開催。引き続き、アメリカの方々に歌舞伎の魅力を伝え続けています。

2017年08月15日

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