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米吉が舞台挨拶で盛り上げた『二人藤娘/日本振袖始』

米吉が舞台挨拶で盛り上げた『二人藤娘/日本振袖始』

 

 

 5月12日(土)、東京 東劇でシネマ歌舞伎《月イチ歌舞伎》『二人藤娘/日本振袖始』の上映が始まり、中村米吉が舞台挨拶に登場しました。

 「今よりもっと、何もできない状態だった頃に、女方の大先輩に手取り足取り教えていただいた思い出のある舞台」。米吉は稲田姫を勤めた『日本振袖始』をそう振り返りました。配役が決まったときは、「びっくりした! それまで玉三郎のお兄さんとはほとんど接点がなかったので。すぐにご挨拶のお電話をしたら、私が全部見るから大丈夫と。そのお言葉どおり、一から十まですべて見ていただきました」。

 

米吉が舞台挨拶で盛り上げた『二人藤娘/日本振袖始』

舞台でも緊張が続いた稲田姫

 稲田姫の衣裳は、「義太夫の文句、白妙のとあるとおりにしたものでしたが、途中で刺繍が入りました。勘九郎さんの素盞嗚尊(スサノオノミコト)の袴も日によって違ったり」と、玉三郎のこだわりがあふれた舞台だったことがわかります。

 

 最初の稽古から厳しい指導を受け、まさに大蛇の生贄となる稲田姫のごとく、「毎日、本当に食べられているような気持ちでした。翌月のこんぴら歌舞伎でも、義太夫が同じ愛太夫さんだったのですが、その語りを聞くたび、同じような緊張感がまだありました」。

 

 稲田姫は舞台では、「倒れたままの時間が長いんです。竹本の愛太夫さんの声と衣裳の裾の音、足音しか聞こえない」。セリ下がりでは海老ぞりをしている米吉に、玉三郎が「もういいよ」と、舞台から見えなくなったことを声をかけて教えるというエピソードも。そして、シネマ歌舞伎を見てようやく、「あぁ、こういう踊りだったんだ」とわかったと明かしました。

 

米吉が舞台挨拶で盛り上げた『二人藤娘/日本振袖始』

シネマ歌舞伎でしか見られない

 普段は自分の舞台映像は、厳しい目で見ることになるせいか、「テレビでも見たくない」という米吉ですが、このシネマ歌舞伎にはまったく違う感覚だったといいます。「玉三郎のお兄さんがご自身で主演をなさり、編集に立ち会われ、音、照明、道具、衣裳、何から何までお兄さんの価値観、世界観が詰まった映像になっていると思って拝見しました」。

 

 実は、シネマ歌舞伎収録の日は、「カメラの位置を見る余裕もない。がちがちになっていました。結果、撮り直しに」。撮られているという深層心理が、考えられない凡ミスにつながることがあるともいいますが、よりよい映像を求めての撮り直しともいえます。「最もよく見えるところを切り出して見せてくださっているんでしょうし、きれいに見えるからこそ、迫力のある映像になっているのではないかと思います。そこがみどころです」。

 

貴重な体験が次のシネマ歌舞伎にもつながって

 「女方は役柄それぞれに動きやせりふの言い回しなど、細かいことがあるのだから、30歳くらいまでにその土台を身につけてくださいと、千穐楽にお兄さんに言われました」。公演中は化粧前に「並んで座らせてもらい、お化粧も細かく教わりました。クリ(生え際のライン)がよくないからと、途中から鬘(かつら)もつくり変えたんです」。あらためて、本当に貴重な一カ月でしたと語りました。

 

 そんなひと月を経験し、研鑽を重ねて昨年10月には歌舞伎座で、玉三郎の『沓手鳥孤城落月(ほととぎすこじょうのらくげつ)』に千姫で出演。「来年1月にシネマ歌舞伎になるんですよ! 今度はもっと映ってるかな」と、次回出演作の宣伝も忘れません。最後は、「つたなき稲田姫ではございますけれど、最後までごゆっくりお楽しみいただければ幸いでございます」と挨拶し、あっという間の楽しいひとときに、お客様から大きな拍手を浴びていました。上映は5月18日(金)まで(東劇では延長上映)、ぜひ、お近くの上映館へお運びください。

 

米吉が舞台挨拶で盛り上げた『二人藤娘/日本振袖始』

 《月イチ歌舞伎》スタンプラリーも応援している、歌舞伎にゃんバサダーのかぶきにゃんたろう。サンリオキャラクター大賞にノミネート中、と米吉から紹介を受けてポーズをきめました!

 

シネマ歌舞伎《月イチ歌舞伎》公式サイト

『二人藤娘/日本振袖始』作品詳細

2018年05月12日

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