2022年10月15日（土）、東京スカイツリー®で、「十三代目市川團十郎白猿襲名・八代目市川新之助初舞台」の記念企画として「スカイツリー点燈式」と『三番叟』が披露されました。

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　今年5月に実施された「東京スカイツリータウン®開業10周年記念祭典」で地上634メートルのスカイツリーの頂上で「にらみ」を披露した、市川海老蔵。今回はそのご縁がつながり、15日（土）に、一夜限りの特別なライトアップが行われました。点燈式に登場したのは、海老蔵、市川ぼたん、堀越勸玄。海老蔵は「ようやく本年11月に襲名披露公演ができますのは、大変うれしく、緊張感をもって過ごしております。そのなかでこのような点燈式をさせていただけますこと、襲名のときが刻々と近づいてきているなとひしひしと感じます。娘と倅もどんどん気運が高まっており、私もその気合に負けないように過ごしていきたいと思います」と、力を込めます。

 

　12月公演に出演の市川ぼたんは、ぼたんを襲名した際の思い出を聞かれ、「『口上』をさせていただいたときは、とても緊張したんですけれども、 裃というお衣裳を初めて着させていただいて、 その場にいられることが本当にうれしかったので、『口上』が一番心にのこっています」と、笑顔を見せます。勸玄は、「歌舞伎十八番のなかで、『毛抜』と『外郎売』は 大切な演目ですので、できることにとても喜びを感じています。2年間できなかったので、 やっとできるなという思いがしております」と、気合たっぷりの様子です。

 

 　カウントダウンとともに3名が点燈ボタンを押すと、柿色に光るスカイツリーが澄んだ秋の東京の夜空を彩り、歓声が上がります。柿色は「團十郎茶」とも呼ばれ、歌舞伎十八番『暫』の鎌倉権五郎が着る素襖の色でもあり、市川團十郎家と所縁の深い色です。海老蔵はライトアップしたスカイツリーを見上げ、「すごいですね。このようなことが現実として起こることが、夢のようでございます」と、喜びを噛み締めました。その後、田中傳次郎、田中傳十郎が登場し演奏を披露。厳かな雰囲気に包まれるなか、襲名に向けた特別映像も流され、まもなく始まる襲名興行への期待が高まります。

 

 

　続けて、海老蔵が五穀豊穣を願う祈りの舞踊、『三番叟』を披露すると、ライトアップされたスカイツリーの前での躍動的な舞に、スカイアリーナは賑やかな雰囲気に包まれ、拍手が沸き起こりました。

 

　なお、東京スカイツリータウンでは、地下 3 階から地上階へと向かうエスカレーターの右側に、襲名公演を記念した大迫力の巨大広告を10月30日（日）まで掲出しています。お立ち寄りの際はぜひご覧ください。

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　歌舞伎座の「十一月吉例顔見世大歌舞伎」は、11月7日（日）から28日（月）まで、「十二月大歌舞伎」は12月5日（月）から26日（月）までの公演。11月公演はチケットWeb松竹、チケットホン松竹で販売中、12月公演は11月14日（月）から発売予定です。