大阪松竹座新築開場二十周年記念

七月大歌舞伎

関西・歌舞伎を愛する会 第二十六回
 

平成29年7月3日(月)~27日(木)

昼の部

一、夏祭浪花鑑(なつまつりなにわかがみ)

 堺の魚売り団七九郎兵衛は、喧嘩沙汰から牢に入れられていましたが、女房のお梶の主人筋にあたる玉島兵太夫のとりなしで出牢を許されます。その恩人の息子磯之丞と恋人 琴浦を添わせるため、団七は侠客の釣舟三婦や一寸徳兵衛、その女房お辰らと奔走します。しかし、強欲な舅の三河屋義平次が琴浦をかどわかして連れ去ってしまったため、義平次の奸計に気づいた団七はそれを追いかけます。長町裏で義兵次に追いついた団七でしたが…。
 大阪で実際に起こった事件をもとに、浪花の侠気と粋が夏祭の熱気の中でドラマ性豊かに描かれた傑作で、“泥場”と呼ばれる殺しの場面は錦絵のように繰り広げられ、歌舞伎美あふれる演出となっています。

二、二人道成寺(ににんどうじょうじ)

 春爛漫の道成寺に、花子と桜子と名のる白拍子が現れます。二人は、所化たちの見守る中、能がかりの金冠の舞や手踊り花笠など、次々と艶やかに踊っていくのでした。
 女方舞踊の大曲である『京鹿子娘道成寺』を二人の女方の競演によって演じる趣向がみどころの、華やかなひと幕をご堪能ください。

夜の部

一、舌出三番叟(しただしさんばそう)

 荘厳な音楽の中、三番叟が、鼓の音に浮かれて舞い、千歳も加わって子々孫々の栄えを寿ぎます。そして、稲穂に見立てた鈴を振りながら五穀豊穣を願って種蒔きの様子を見せた三番叟は、めでたく舞い納めるのでした。
 格調高い中にも剽軽な趣きがある、祝義舞踊をお楽しみください。

二、盟三五大切(かみかけてさんごたいせつ)

 塩冶家の浪人の薩摩源吾兵衛は、芸者の小万に入れ込んでいますが、その小万には笹野屋三五郎という夫がいます。源吾兵衛は塩冶家の浪士で、伯父の富森助右衛門が討入りのために調達した100両を三五郎の罠により騙し取られます。怒った源吾兵衛は、三五郎の仲間たち五人を惨殺しますが、三五郎と小万は難を逃れます。実は、三五郎夫婦が源吾兵衛から100両を巻き上げたのは、三五郎の父親の旧主の危急を救うためで、その旧主とは、源吾兵衛その人だったのでした。そうとは知らぬ源吾兵衛は、再び三五郎夫婦の前に現れ、恨みを晴らそうとします。小万の腕の「三五大切」の彫り物を見て逆上した源吾兵衛は、ついに…。
 四世鶴屋南北が『忠臣蔵』と『四谷怪談』を背景に描いた、大南北らしい見せ場と趣向にあふれた通し狂言にご期待ください。

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