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三月大歌舞伎

中村芝雀改め

五代目中村雀右衛門襲名披露

三月大歌舞伎

当公演は終了いたしました。

平成28年3月3日(木)~27日(日)

昼の部 午前11時~
夜の部 午後4時30分~

劇場:歌舞伎座

料金(税込)

  • 1等席19,000円
  • 2等席15,000円
  • 3階A席6,000円
  • 3階B席4,000円
  • 1階桟敷席21,000円

上演時間

  • 寿曽我対面

  • 幕間 35分
  • 女戻駕
    俄獅子

  • 幕間 25分
  • 鎌倉三代記

  • 幕間 15分
  • 団子売

  • 双蝶々曲輪日記
    角力場

  • 幕間 20分
  • 五代目中村雀右衛門襲名披露 口上

  • 幕間 30分
  • 祇園祭礼信仰記
    金閣寺

  • 幕間 10分
  • 関三奴

※3月3日時点での予定
※上演時間は変更になる可能性があります。

演目と配役

昼の部

一、寿曽我対面(ことぶきそがのたいめん)
工藤祐経
曽我五郎
曽我十郎
化粧坂少将
近江小藤太
八幡三郎
喜瀬川亀鶴
梶原平次景高
梶原平三景時
大磯の虎
小林朝比奈
鬼王新左衛門
    橋之助
    
    勘九郎
    
    廣太郎
    
    児太郎
    橘太郎
    
    
    鴈治郎
    友右衛門
二、女戻駕(おんなもどりかご)
  俄獅子(にわかじし)
吾妻屋おとき
浪花屋おきく
奴萬平
    
    菊之助
    錦之助
三、鎌倉三代記(かまくらさんだいき)

絹川村閑居の場

時姫
佐々木高綱
おくる
富田六郎
母長門
三浦之助義村
芝雀改め雀右衛門
    吉右衛門
    
    又五郎
    秀太郎
    菊五郎
四、 団子売(だんごうり)
杵造
お福
    仁左衛門
    孝太郎

夜の部

一、双蝶々曲輪日記(ふたつちょうちょうくるわにっき)

角力場

濡髪長五郎
藤屋吾妻
平岡郷左衛門
三原有右衛門
茶亭金平
山崎屋与五郎/放駒長吉

    橋之助
    高麗蔵
    
    寿
    橘三郎
    菊之助
二、五代目中村雀右衛門襲名披露 口上(こうじょう)

芝雀改め雀右衛門
    幹部俳優出演
三、祇園祭礼信仰記(ぎおんさいれいしんこうき)

金閣寺

雪姫
松永大膳
狩野之介直信
松永鬼藤太
春川左近
戸田隼人
内海三郎
山下主水
十河軍平実は佐藤正清
此下東吉
慶寿院尼

芝雀改め雀右衛門
    幸四郎
    
    錦之助
    
    萬太郎
    種之助
    
    
    仁左衛門
    藤十郎

四、関三奴(せきさんやっこ)
奴駒平
奴勘平
奴松平
    鴈治郎
    勘九郎
    

みどころ

昼の部

一、寿曽我対面(ことぶきそがのたいめん)
様式美にみちた華やかな祝祭劇

 源頼朝の信任が厚い工藤祐経の館。工藤が富士の巻狩りの総奉行に就任したことを祝い、皆が宴に興じているところへ、曽我十郎と五郎の兄弟が対面を願い出ます。実は、二人の父河津三郎は十八年前に工藤の不意打ちにより落命。その仇を討とうと逸る五郎は工藤に詰め寄りますが、十郎はこれを押し止めます。その様子を見た工藤は兄弟へ盃を与え、源氏の重宝友切丸の探索が先決であることを告げると、そこへ兄弟の家臣鬼王新左衛門が友切丸を手に駆けつけます。こうして工藤は巻狩りの奉行職を果たしたうえで兄弟に討たれようと、狩場への通行切手を与えるのでした。
 おおどかな江戸歌舞伎の魅力をお楽しみいただく一幕です。

二、女戻駕(おんなもどりかご)
  俄獅子(にわかじし)
【女戻駕】廓の風物を描いた情緒あふれる舞踊

 芸者の吾妻屋おときと浪花屋おきくという二人の女駕籠舁き(かごかき)がやって来ます。そこで駕籠の戸を開け、乗っていた奴の萬平と共に廓自慢をはじめると、酒宴や男をめぐる達引の様子を踊ります。
 闊達とした常磐津の舞踊をご覧ください。

【俄獅子】吉原の行事にちなむ粋で華やかな舞踊

 多くの遊客で賑わう江戸の吉原で、鳶頭梅吉、芸者お春とお孝がにぎやかに踊ってみせます。『相生獅子』の歌詞を巧みに用いた廓情緒が伝わる名曲です。
 吉原の年中行事の“俄(にわか)(仁和賀)”を描いた一幕です。

三、鎌倉三代記(かまくらさんだいき)
大坂夏の陣を題材にした時代物の名作

 北条時政との戦いで、劣勢を余儀なくされている源頼家に仕える三浦之助は、病床の老いた母長門のもとへ、暇乞いに訪れます。出迎えたのは、時政の娘ながら三浦之助の許嫁である時姫。気丈に息子との対面を拒む長門とは対照的に、時姫は夫となる人に恋い慕う心を打ち明けますが、三浦之助は、敵方となった姫に心を許しません。そんな時姫を呼び戻そうとやってきたのは、時政方の足軽、安達藤三郎。しつこく時姫に言い寄り、姫に斬りかかられて逃げる始末ですが、実は、その正体は三浦之助と共謀していた佐々木高綱。すべては時姫に父時政を討たせようという計略だったのです。
 歌舞伎では“三姫”と呼ばれる大役のひとつで、三浦之助を一途に恋い慕う時姫を、新雀右衛門が初役で勤める舞台にご期待ください。

四、 団子売(だんごうり)
ほほえましい江戸の市井を描いた舞踊

 仲のよい団子売の杵造とお福の夫婦が餅をつき、ひょっとことおかめのお面をつけて軽やかに踊ります。やがて夫婦はこの場での商いを終えると、次の街へと去っていくのでした。
 江戸庶民の風俗を描いた賑やかな舞踊をご堪能ください。

夜の部

一、双蝶々曲輪日記(ふたつちょうちょうくるわにっき)

  角力場

力士の達引を描いた世話物の名場面

 大坂堀江の相撲小屋前。負けなしの人気関取濡髪長五郎と素人力士の放駒長吉の大一番は、濡髪が敗れる番狂わせがおきます。実は、濡髪は自分を贔屓にしてくれる山崎屋与五郎と新町の遊女吾妻との仲を取り結ぼうとしてわざと負けたのでした。真剣勝負をしない濡髪に怒る放駒。しかし、訳を話しても耳を貸さない放駒に対し、濡髪も次第に怒りを顕わにし、手にした茶碗を握りつぶして力のほどを見せつけます。遺恨を残した二人は後日の勝負を約束するのでした。
 『双蝶々曲輪日記』の双蝶々の名前にちなむ二人の力士の達引が見どころの舞台をご覧いただきます。

二、五代目中村雀右衛門襲名披露 口上(こうじょう)
新しい雀右衛門を祝う一幕

 裃姿の俳優が揃って舞台に並び、このたび襲名する五代目中村雀右衛門が皆様に襲名披露のご挨拶を申し上げる一幕です。

三、祇園祭礼信仰記(ぎおんさいれいしんこうき)

  金閣寺

哀しくも美しい絢爛な時代物の名作

 謀反を企む松永大膳は、将軍足利義輝を殺害し、その母の慶寿院を金閣寺の二階に幽閉しています。共に幽閉している雪姫に思いを寄せる大膳は、夫の狩野之介直信に代わり金閣の天井に龍を描くように迫ります。そこへ此下東吉が現れ、大膳の家臣になることを願い出ます。一方、手本がなければ龍を描くことができないと断る雪姫。大膳は、雪姫を桜の木に縛りつけると、直信の処刑を命じます。悲嘆にくれる雪姫が、降りしきる桜の花びらをかき集め、爪先で鼠を描くと…。
 金閣寺を舞台に満開の桜の中で繰り広げられる、時代物らしい大きさと歌舞伎の様式美を見せる一幕。新雀右衛門が雪姫を演じる舞台をご堪能ください。

四、関三奴(せきさんやっこ)
毛槍を使っての賑やかな舞踊

 江戸日本橋。賑やかなお囃子が聞こえてくると、駒平、松平、勘平の三人の奴が毛槍を華やかに振って見せます。酔態の振りや踊り地を見せると、ふたたび毛槍を振り勇ましい様子を見せるのでした。
 大津絵の槍持奴が抜け出て踊る趣向の軽快な舞踊をお楽しみください。

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