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巳之助、尾上右近が語る、歌舞伎座『怪談 牡丹燈籠』
2026年8月2日(日)から始まる歌舞伎座「八月納涼歌舞伎」第一部『怪談 牡丹燈籠』に出演の坂東巳之助、尾上右近が公演に向けての思いを語りました。
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脳裏に焼き付く幕切れ
「八月納涼歌舞伎」で上演されるのは、平成15(2003)年以来となる『怪談 牡丹燈籠』。巳之助は、「当時の公演で、僕は丁稚定吉というお役で出させていただいているのですが、幕切れが衝撃的だということが脳裏に強烈に焼き付いています」と振り返り、「今回は父(十世坂東三津五郎)がやっていた通りの幕切れにさせていただこうと思っております」と構想を語ります。
右近は、「話としてもとても面白いですが、そのうえで誰と誰が共演するかという面白さもあります。巳之助さんと僕は子供のころからずっと一緒で共演の機会もたくさんありましたが、今回が初めての夫婦役。それがこの伴蔵とお峰という二人の関係性と重なってくるのが歌舞伎ならではの面白さであり、『怪談 牡丹燈籠』をこの二人で演じる意味でもあるのでは」と、作品への思いを明かします。
人間味のある夫婦
伴蔵とお峰について巳之助は、「とても人間味のある夫婦です」と語ります。「愛はあるのでしょうが、お金がない。そしてお金が手に入った瞬間に、全く違う関係性になってしまう。そういった部分を笑えたり、泣けたり、怖かったり、様々な角度からおみせできる非常に魅力的なお役です」 と話します。
右近は、「世話物の女房役は初めてですので、新境地です。旦那さん役が巳之助さんの伴蔵で、その第一歩を踏み出せることが本当にうれしい」と目を輝かせ、「お峰が“何が幸せかわからなくなっちまった”というところがもっとも切ない部分です。怪談物としての怖さと同時に人間の心の怖さを感じさせるところも魅力の一つだと感じます」と語ります。
一人ではいけないところまで連れていってくれる相手
役者としてのお互いについて、右近を、「自分一人ではいけないところまで連れていってくれる相手」と語る巳之助は、「僕自身は自分のなかから出てくる熱量は、役として見ていただくうえで邪魔になる出方をしてしまうタイプですが、右近さんの熱量は役の邪魔をせずに舞台上に出てくる。僕一人で出せる色とは違う色になる相手だと思います」と信頼を寄せます。
それをうけて右近は、「きちんと考え、整理し、冷静に判断してくれる巳之助さんがいるから、衝動のままに動ける部分があります。だから、巳之助さんとご一緒するときが一番安心しているかもしれない。どんな姿でもお互いに見せ合える確信があります」と力強く語ります。
巳之助は、「落語をお好きな方も、この機会に歌舞伎の大西信行先生脚本の『牡丹燈籠』をご覧いただくと、また作品の違った側面がみえてくるのでは」と呼びかけ、右近は、「右近になってから初めて、岡村研佑時代に出させていただいて以来26年ぶりの“納涼歌舞伎”です。僕たちより若い世代や、当時の自分のような歌舞伎好きの方に、納涼といえばこういう匂いがしたということを覚えていてもらえるような公演にできればと思っています」と熱い思いを語りました。
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歌舞伎座「八月納涼歌舞伎」は8月2日(日)から26日(水)までの公演。チケットは、チケットWeb松竹、チケットホン松竹で販売中です。
