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勘九郎、七之助「赤坂大歌舞伎」初日を迎えて
9月7日(月)、赤坂ACTシアターで「赤坂大歌舞伎」が初日を迎え、出演の中村勘九郎、中村七之助、坂東彌十郎、片岡亀蔵、坂東新悟、中村国生、中村鶴松が開幕前に意気込みを語りました。
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4回目となる「赤坂大歌舞伎」について、勘九郎は「古典も新作も、さまざまなチャレンジができる場で、こうした場を遺してくれた父(十八世勘三郎)へは、感謝してもし尽せません」と語りました。この公演の前には「劇団☆新感線」の35周年公演が行われていたことに触れ、「さっきまでロックが流れていた劇場で、今度は三味線の音色…。こういうことを、父は喜んでいると思います」。
七之助は2度目となる『お染の七役』について、「玉三郎のおじ様に手取り足取り習った、私の中でも自信をもって演じられる演目だと思っております」と胸を張りました。七役の早替りについては、「早く替ることよりは、場ごとに変わるキャラクターをどう見せるかが重要ですけれども、赤坂には初めてご覧になるお客様も多いですので、早いに越したことはないかもしれませんね。いろいろ削ったりしていこうと思っております」とのこと。
赤坂への出演は平成22(2010)年7月の第2回以来という彌十郎は、「前回は十八世(勘三郎)と一緒に出させていただいたことを思うと、感無量です」と語りました。自身は幼い頃から1つ歳上の勘三郎のファン、そしてあらためて勘九郎、七之助のファンであると気付いたそうで、「一ファンとして、“ちょっと”年上の自分が足を引っ張らないようにしたいです」。
亀蔵は『お染の七役』で共演する七之助の早替りに触れ、「今回は、早替りといっても『怪談乳房榎』(赤坂では平成25年3月に上演)などとは違い、人柄をじっくり出すことが大事だと思います。早替りの間をつなぐのではなく、その場の雰囲気をつくることで、別の人物に見せるのが、僕たちの仕事です」と上演への意欲を語りました。
赤坂初出演の新悟、国生は、それぞれ二役を勤めます。新悟は「(『操り三番叟』の千歳で)僕が最初に舞台に出て行くことになります。責任感を持っていい空気をつくり、次の人たちに渡していければと思います」と、気を引き締めた様子。国生も、「赤坂には若い方もたくさんいらしていただけるということで、1カ月楽しく、一所懸命勤めたいと思います」と意気込みました。5年ぶりの赤坂出演となる鶴松も二役。「大きなお役をいただいたので、必死に勤めさせていただきます」
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赤坂ACTシアター「赤坂大歌舞伎」は、9月25日(金)までの公演。チケットは、チケットWeb松竹 チケットWeb松竹スマートフォンサイト、チケットホン松竹にて販売中です。