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歌舞伎座「八月納涼歌舞伎」初日開幕
8月6日(木)、歌舞伎座「八月納涼歌舞伎」が開幕しました。
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歌舞伎座の夏の風物詩として平成2(1990)年から幅広い世代に親しまれている納涼歌舞伎。猛暑の続く中ですが、行楽シーズンにご利用いただきやすい三部制となっています。
「十世坂東三津五郎に捧ぐ」と銘打った第一部の『棒しばり』、第三部の『芋掘長者』は、この納涼歌舞伎を十八世中村勘三郎とともに立ちあげ、中心的な役割を果たしてきた三津五郎ゆかりの演目です。新開場後初の柿葺落興行「八月納涼歌舞伎」で三津五郎と勘九郎が踊った『棒しばり』を、今月は勘九郎と巳之助が勤め、長らく上演が絶えていたのを三津五郎が復活し、三津五郎と橋之助で踊った『芋掘長者』を、今月は橋之助と巳之助が勤めます。
さらに、第一部の『おちくぼ物語』は「シンデレラ」よりも先に成立した日本の継子いじめの物語が、歌舞伎ならではのアレンジで痛快な結末を迎える作品。第二部では、主君の仇を討つために船頭に身をやつしていた武将を描き、豪快な立廻りがみどころの『逆櫓』、名匠左甚五郎が彫った、美しい太夫生き写しの人形が踊り出す趣向が楽しい『京人形』、第三部の切では、京と江戸、二つの都の意地の張り合いと恋模様が描かれた『祇園恋づくし』と、魅力ある演目が並んでいます。
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初日を間近に控えた先日3日(月)に行われた打ち水イベントでは、「八月納涼歌舞伎」の出演者17名が勢揃い。それぞれ、公演に向けた思いを語り、劇場前で打ち水をして暑さに負けない公演をアピールしました。
また、イベントで披露された「八月納涼歌舞伎」特製の“顔出し看板”は、本日より歌舞伎座地下2階「木挽町広場」に設置されています。お客様にも「八月納涼歌舞伎」の一員になってほしい、という願いの込められたこの看板は、今月限定のお楽しみです。どなたでもお立ち寄りいただけますので、お越しの際は、ぜひ撮影なさってください。
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歌舞伎座「八月納涼歌舞伎」は、28日(金)までの公演。チケットは、チケットWeb松竹、チケットWeb松竹スマートフォンサイト、チケットホン松竹にて販売中です。