ニュース
染五郎ほか出演者が「四国こんぴら歌舞伎大芝居」成功祈願お練り
4月4日(金)、「第三十回記念 四国こんぴら歌舞伎大芝居」の開幕を翌日に控え、香川県琴平町で「成功祈願お練り」が行われ、市川染五郎ほか出演者11人が参加しました。
▼
初日を待ちわびる大勢のお客様、地元の方々が楽しみにされている毎年恒例の「成功祈願お練り」ですが、当日は前日から続く、あいにくの空模様。ところが、お練りの始まる前には、時折晴れ間も見えるようになりました。
節目となる第三十回記念の公演を祝うかのように、満開の桜が琴平の街を包み込み、お練りの沿道には歓迎の紙吹雪と桜の花びらが舞い上がります。俳優たちは地元の方々からたくさんの熱い声援を受け、その歓迎ぶりに自然と笑顔になって応えていました。
セレモニー会場に到着したお練りの一行は、勢揃いでお集まりの皆様にご挨拶。染五郎は、「今日は曇り空でしたが、僕が出てきた途端、日が出てきました! 僕は晴れ男なんです(笑)。無事にお練りができ、街の皆さんに"お帰りなさい"と言っていただいてとても嬉しかったです」と、まずは3年ぶりの再会となる琴平町の皆様にお礼を述べました。
さらに、「今回の演目(『菅原伝授手習鑑』『女殺油地獄』)は金丸座(旧金毘羅大芝居)で初めて上演するもので、僕はともに大変大きなお役をさせていただいております。こんぴら歌舞伎は今年で30回ということですが、これからの30回に向け頑張りたいと思います。熱い舞台にしますので、何度も足をお運びください!」と続け、大きな拍手を浴びました。若手の多い座組だけあって、ご挨拶に立つ俳優への応援も温かく、セレモニーは活気あふれる楽しいものとなりました。
▼
お練り前日の3日(木)には公開舞台稽古が行われ、『菅原伝授手習鑑』『女殺油地獄』を本番同様に舞台で演じました。製作発表会見で「毎回、全力を出し切る熱い公演にとしたい」と語っていた舞台がすでに始まったかのような、熱に満ちた稽古となりました。
稽古後、染五郎は「本日は雨が降っていましたが、雨音を聞きながら芝居をするのはとても風情があっていいですね。大劇場では経験できないことです。金丸座ならではの空間を生かして精一杯舞台を勤めたいです」と、実際に芝居小屋の舞台に立ったことでいっそう意欲が高まったようでした。
「第三十回記念 四国こんぴら歌舞伎大芝居」は本日、4月5日(土)から20日(日)まで、チケットはチケットWeb松竹、チケットホン松竹にて販売中です。