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こども歌舞伎スクール「寺子屋」説明会で梅玉、秀太郎がご挨拶
1月18日(土)、松竹の稽古場で4月開校の、こども歌舞伎スクール「寺子屋」の説明会が開かれ、約60組の親子が参加されました。
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こども歌舞伎スクール「寺子屋」は、新しく開場した歌舞伎座の稽古場で、「和」の文化を歌舞伎から学び、日本の伝統文化を未来へとつないでいこうという松竹の新たな試みです。この日の会場は元気なお子さんたちと、熱心に説明に耳を傾け、メモを取られる保護者の皆さんで活気にあふれていました。
はじめに、松竹株式会社専務取締役安孫子正より、「礼に始まり礼に終わる、日本文化の基本はそこにあると言われます。幼い頃から礼儀を身につける素晴らしさを、歌舞伎を通して知っていただきたい」と、スクールの意義についての説明がありました。
演技指導部門の統括講師として出席した中村梅玉は、「新開場以来の歌舞伎の盛況をブームで終わらせず、歌舞伎のすそ野を広げ、盛んにするのが歌舞伎俳優の使命と思い、統括講師を引き受けました。"和の心"を学んで日本人の誇りを持って成長していただきたい」とご挨拶。さらに、「多くの人に歌舞伎にもっともっと興味をもってもらい、自分もやってみようという気持ちになられることで、いずれは役者の道も開かれます」と続けました。
同じく統括講師である片岡秀太郎は、大阪の上方歌舞伎塾で育てた俳優たちの現在の活躍について触れ、「芸は、若いとき、小さいときにどれだけ勉強するかだと、この年になって思います。歌舞伎の伝統を守りつつ、厳しさ、楽しさを兼ね備えた寺子屋であってほしいし、そこで育った人が、世界へ歌舞伎の素晴らしさを伝えていってほしい」と話しました。あわせて、「続けていくことが大切なので、親御さんにはぜひフォローを」とお願いしました。
また、この日の説明会では、『一谷嫩軍記(いちのたにふたばぐんき)』「組打」の映像で子役の活躍ぶりが紹介され、遠見の熊谷と敦盛の戦いを実際にやってみる一幕もありました。元気よく立候補した二人のお子さんは、ほにほろ(馬のつくりもの)と刀を身につけ、片岡千壽、中村梅乃が手取り足取り指導すると、見得が決まって拍手喝采を浴びました。これには梅玉と秀太郎も「将来の熊谷と敦盛ができました」とにっこり。
こども歌舞伎スクール「寺子屋」は、初年度は「基礎コース」のみのスタート、次年度より基礎コース修了生による「発展コース」も開講します。月3回の授業で1年間(8月、3月は休校)のカリキュラム。応募締切りは2月14日(金)、応募者多数の場合は、書類選考のうえ面接で入校者が決まります。応募ほか詳細については、下記のリンクをご覧ください。