春猿が舞台『明治一代女』出演

三越劇場「初春新派公演『明治一代女』」

 左より、佐藤B作、波乃久里子、水谷八重子、市川春猿


 2014年1月2日(木)~26日(日)、東京 三越劇場で上演される「初春新派公演『明治一代女』」に出演する市川春猿が、公演への思いを語りました。

 明治20年に起こった実話を元に川口松太郎が書き、昭和10年11月、物語の舞台である浜町 明治座で初演された『明治一代女』。初代水谷八重子の演技を「そのまま写し、八重子先生の形でさせていただきたい」と言う波乃久里子がお梅を演じ、お梅に嫉妬して意地を張り合う芸者、秀吉を「女の性(さが)と、悲劇の中の敵役の要素、短い時間にどれだけのものを見せられるか、年初めの冒険となる」と言う水谷八重子が演じます。

市川春猿

 お梅と将来を誓い合う恋仲の人気役者、沢村仙枝役を演じるのが春猿です。「女方役者の役だから、そのままでいいと思われるかもしれませんが、前髪の若衆くらいしか立役(男性役)をやったことがないので、どこまでできるか不安です。でも、役の心を大切に、形や決まり事もきっちり勉強し、お客様にその心を感じていただける芝居づくりを心がけます」と、意気込みました。

 仙枝の襲名披露の金を工面したいお梅の心につけ込み、夫婦になる約束を取りつける巳之吉は佐藤B作が演じます。「歴代の二枚目が演じた役、僕は心が二枚目になるように演じたい」と、佐藤が語るように、すべてを投げ打って一途に愛し、それでも自分のものにならないから命を奪おうとする巳之吉の愛をはじめ、ここに描かれる純愛は作品の大きな特徴であり、現代にも通じるテーマともなっています。

 春猿にとっては11年前、「新派の作品が好きで、ぜひやってみたい」とル・テアトル銀座で開いた自主公演でお梅を演じた、思い入れのある作品。今回は立役で、しかも髷(まげ)のない散切り物と、春猿にとっては大きな挑戦となりますが、「大先輩の胸をお借りして、一人でも多くのお客様にご覧いただけるように」と、意欲十分に語りました。
 

初春新派公演『明治一代女』

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平成二十六年 初春新派公演
『明治一代女』

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作:川口松太郎
演出:齋藤雅文

叶家お梅 : 波乃久里子
箱屋巳之吉 : 佐藤B作
沢村仙枝 : 市川春猿
秀の家秀吉 : 水谷八重子


日程
2014年1月2日(木)~26日(日)
昼の部 11:00(2日、3日のみ13:00)開演
夜の部 15:00開演
※2日(木)、3日(金)、6日(月)、8日(水)10日(金)、13日(月)、16日(木)、19日(日)、21日(火)、23日(木)、24日(金)、26日(日)は昼の部のみ

上演時間はこちら

会場
三越劇場

チケット
11月30日(土)10:00~
全席指定:8,500円(税込)

チケットWeb松竹
・チケットホン松竹(10:00~18:00)
 0570-000-489
 03-6745-0333

三越劇場 0120-03-9354(10:00~18:00)
※三越劇場での発売は12月1日(日)より。初日は電話、インターネットのみの販売。

団体のお申込み、公演に関するお問い合わせ
松竹株式会社演劇興行部 03-5550-1685
三越劇場 0120-03-9354

2013/11/13