南座「三月花形歌舞伎」初日開幕と桃の節句を祝う

minamiza_0303a.jpg

左より、中村隼人、坂東巳之助、中村種之助、尾上松也、中村歌昇、尾上右近、中村米吉

 3月3日(火)、京都四條南座「三月花形歌舞伎」が初日を迎え、桃の節句にちなみ、お客様にひなあられが贈られました。

 歌舞伎十八番の『矢の根』で幕を開けた 「三月花形歌舞伎」。午前の部の切の『流星』の幕が降りたところで“ひなまつり”の曲が流れ、緞帳が上がった舞台には、紅白の段幕の前に流星の坂東巳之助、織女の尾上右近、牽牛の中村隼人、そして尾上松也、中村歌昇、中村種之助、中村米吉も黒紋付袴姿で登場。それぞれ、ひなあられの入ったかごを手に舞台に立ちました。

 歓声の上がった客席に、七人が次々をひなあられをまき、手持ちがなくなったところで松也が、「本日はご観劇ありがとうございます。初日からこんなに大勢のお客様に来てくださるなんて、夢にも思っていませんでした。お客様から声援やパワーを頂戴し、1カ月間、全力で勤めさせていただきますので、ぜひ二度、三度と足をお運びください」と、ご挨拶しました。

南座「三月花形歌舞伎」初日開幕と桃の節句を祝う


 午後の部の『闇梅百物語』終演後は、七人全員が舞台衣裳のまま登場し、再びひなあられを客席へ。花道から2階、3階へと勢いよくまかれたひなあられも、無事、お客様の手に届き、場内は大盛り上がりで最後は大きな拍手も起こりました。松也が、「今日、ご覧いただいて、よかった!と思っていただいた方は、どうぞ、ご家族、ご近所にご吹聴ください」とアピールし、お帰りにはお受取りになれなかったお客様にも、しっかりひなあられをお持ち帰りいただきました。

 京都四條南座「三月花形歌舞伎」は27日(金)までの公演。チケットは、チケットWeb松竹チケットホン松竹にて販売中です。

南座「三月花形歌舞伎」初日開幕と桃の節句を祝う

2015/03/03