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「GINZA 花道」で歌舞伎俳優が堂々のお練り
3月27日(水)、「祝祭と観光の街 銀座」歌舞伎座新開場記念 銀座・春のパレード「GINZA花道」で、中村時蔵ほか総勢63名の歌舞伎俳優が銀座通りでお練りを行い、沿道に集まった人々とともに歌舞伎座新開場を祝いました。
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朝10時、パレードの出発地点となる銀座通り銀座口に集まった大勢の前で、司会の徳光和夫氏の進行によりセレモニーがスタート。
はじめに矢田美英中央区長から「歌舞伎は日本が世界に誇る古典芸能、その殿堂が歌舞伎座。歌舞伎座が現在地に完成したのが明治22(1889)年、それから120余年の今年、五代目が登場するわけです。五代目は四代目のDNAをしっかり受け継いでいます」と、新しい歌舞伎座の紹介があり、江戸歌舞伎発祥の地の碑がある中央区との深い縁についても触れました。
続いて坂田藤十郎日本俳優協会会長は祝辞の冒頭で、花冷えの雨模様を「お客様が"ふりこんでくる"、縁起のよい門出」と言い表し、「400余年の歴史を持つ歌舞伎の新しいページが開かれようとしております。私も及ばずながら、ますます皆さんに喜んでいただけるようにしてまいります」と、門出にふさわしい力強い決意で祝辞を締めくくりました。
松竹株式会社からは、大谷信義会長が「歌舞伎の世界では俳優が襲名いたしますと、その土地でお練りをさせていただきますが、今日は歌舞伎座を擬人化しまして、五代目襲名ということで、この地でお練りをさせていただきます」と、パレードについて触れ、「歌舞伎座は銀座とともに前進していきたいと思っております」と、こちらも力強く宣言。そして、迫本淳一社長の開催宣言で、華々しく歌舞伎俳優が登場しました。
江戸消防記念会の木遣り歌と纏組の先導で、時蔵、芝雀、又五郎、福助、翫雀を先頭にした63名の歌舞伎俳優は、沿道のファンやビルの中から手を振る人々に、にこやかな笑顔で応えていました。集まった約3万2,000人とともに、俳優たちもこの"世紀のお練り"を楽しみながら、ゆっくり銀座通りを四丁目交差点へと練り歩き、熱気冷めやらぬうちにパレードは終了しました。