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勘三郎さんに「浅草芸能大賞 特別功労賞」授与

浅草芸能大賞 特別功労賞
 

 3月12日(火)、東京・台東区役所で、故中村勘三郎さんが受賞した「浅草芸能大賞 特別功労賞」の授与式が行われ、中村勘九郎と中村七之助が出席しました。

浅草芸能大賞 特別功労賞

 授与式では台東区の吉住弘区長より、「中村勘三郎丈は、新春浅草歌舞伎や平成中村座公演など、浅草における歌舞伎の復活と発展に多大な功績を挙げられました。勘三郎丈のご活躍は私ども台東区民にとって、大きな喜びであるとともに、誇りでもございました」との挨拶があり、勘九郎、七之助の二人が、亡き父に代わって賞状と記念品を受け取りました。

 「浅草芸能大賞」は、大衆芸能の振興に貢献した人物に贈られるもので、勘三郎さんは、勘九郎時代の平成2(1990)年度に奨励賞、同11(1999)年度に大賞を受賞しています。今回は、この度、新たに制定された特別功労賞の受賞ということで、同賞初の受賞者となりました。

 式に出席した勘九郎は、「父は浅草という地を愛していましたので、本当に喜んでいると思います。家に帰って賞状を見せながら一緒にお酒を飲みたいです。父は、"夢はいつかかなう"ということを証明してくれました。いずれはまた中村座を浅草に建てたいというのが、今の私たちの夢です」と、感謝とともに今後への希望を話しました。

 また、七之助も感謝とともに、「浅草は中村屋とは切っても切れない縁のある街です。父がいない分、私たち兄弟で力を合わせて、浅草の皆さまに少しでも恩返しができるように精進したいと思います」と、浅草への特別の思いを語りました。

2013/03/13