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新春浅草歌舞伎で鏡開き

新春浅草歌舞伎

 1月3日、「新春浅草歌舞伎」初日恒例の鏡開きが行われ、出演俳優たちが舞台への意気込みを語り、ファンの方々に樽酒を振る舞いました。

市川亀治郎―――

市川亀治郎

 明けましておめでとうございます。本年もどうぞ宜しくお願いします。歌舞伎はおかげさまで、歌舞伎座、新橋演舞場、ここ浅草、国立劇場、大阪松竹座、このように5つの劇場でお正月公演を開催させていただいております。これもひとえに歌舞伎をご愛顧くださる皆様方のご贔屓の賜物と厚く御礼申し上げます。

 ご覧のとおり、今年は獅童さんは演舞場に、愛之助さんは大阪松竹座に出演ということでおられませんけれど、初参加の松也さんが、なんとフル出場、全演目に出演しております。私も5~6年前はそうでしたが、フル出場はフレッシュな後輩に譲りました(笑)。

 出演者・スタッフ一同一丸となって楽しい歌舞伎を皆様に見ていただくよう、一生懸命精進して参りたいと思いますので、どうぞ宜しくお願い申し上げます。

中村勘太郎―――

中村勘太郎

 毎年、このようにお寒い中集まっていただきまして、本当にありがとうございます。この浅草公会堂に出させていただくようになり9年目になりました。本当にあっという間というのが感想です。

 去年の10~11月は平成中村座でここ浅草にお邪魔させていただき、そして今月も浅草。芝居と町と自分が一体になったような気がして、本当に幸せな気持ちです。

 そして今年はフレッシュな松也さんに出演していただきます。今回も歌舞伎らしい演目が揃い、しかも歌舞伎座の半額の料金でご覧いただけます(笑)ぜひ2度3度と見ていただければと思っています。

中村七之助―――

中村七之助

 私と男女蔵さんだけが、9年連続で浅草歌舞伎に出演させていただいております。他からお呼びが無いのかもしれないですけれど(笑)、そんなことには挫けずに、お正月は浅草でずっとがんばっていきたいと思っています。

 ここ最近、本当に色々な演目を勤めさせていただいておりますが、今回「京鹿子娘道成寺」を勤めさせていただく事、本当に嬉しく思っています。

 どんなに歳をとっても、お客様のためになるよう、色々な演目を勤めていきたいと思っています。ぜひ温かいご声援で、歌舞伎を盛り上げてくださいますよう、宜しくお願いいたします。

2009/01/04