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こども歌舞伎スクール寺子屋 3年ぶりに『百桃かたり』を上演
2024年8月11日(日)、12日(月・休)、歌舞伎座ギャラリー木挽町ホールで、こども歌舞伎スクール寺子屋成果披露公演『贋作桃太郎 百桃かたり』が上演されました。
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『百桃かたり』は、歌舞伎の舞台に欠かせない豪華スタッフが、「こども歌舞伎スクール寺子屋」のためにつくったオリジナル舞踊劇。日本の昔話「桃太郎」の世界を借り、歌舞伎ならではの演技や立廻り、踊りなど、みどころいっぱいの舞台であり、今回で4度目の上演となります。
木挽町ホールの舞台には、特設の定式幕が引かれ、花道と仮花道を設置、両花道を使っての演出となります。幕が開くと、桃の花が満開の桃の都が現れ、桃太郎の帰りを待つ百桃姫と家来の左大臣、右大臣の舞によって『百桃かたり』の世界に引き込みます。そこに百合姫と名のる姫と桃太郎たちがやってきますが、実は常夜御前率いる鬼の一行。絶体絶命の百桃姫のもとに、「しばらく!」の声とともに本物の桃太郎一行が登場し、舞台全体を使った激しい立廻りが披露されます。平和をとり戻した桃の都では、出桃一座を中心に両花道までずらりと並んで、桃の花の舞い散るなか、華やかな舞を披露しました。
昨年夏のオーディションから稽古を積んできた18名の生徒たちの熱演に、2日間のべ230名あまりを動員した満員の客席からは、惜しみない拍手が送られました。「こども歌舞伎スクール寺子屋」にとって、財産ともいえる『百桃かたり』の歴史に新たな1ページを刻むとともに、10周年にふさわしい記念すべき公演となりました。寺子屋の公式サイトでは、追ってダイジェスト映像が公開される予定ですので、そちらも合わせてお楽しみください。
2024/08/21