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「第三十九回 四国こんぴら歌舞伎大芝居」で成功祈願・お練り

「第三十九回 四国こんぴら歌舞伎大芝居」で成功祈願・お練り

左より、船越直人松竹株式会社上席執行役員、市川男寅、坂東新悟、坂東巳之助、尾上松緑、坂東亀蔵、中村雀右衛門、嵐橘三郎、片岡英樹琴平町町長、池田豊人香川県知事

 2026年4月9日(木)、香川県琴平町で、「第三十九回 四国こんぴら歌舞伎大芝居」の出演者が、成功祈願とお練りを行いました。

「第三十九回 四国こんぴら歌舞伎大芝居」で成功祈願・お練り

 成功祈願の様子

色とりどりののぼりが並び、今年も活気づく旧金毘羅大芝居(金丸座)。翌日に初日を控えたこの日、俳優たちを待っていたかのように桜咲く金刀比羅宮の御本宮拝殿で、成功祈願が行われました。中村雀右衛門、尾上松緑、坂東巳之助、坂東新悟、市川男寅、嵐橘三郎、坂東亀蔵が、神妙な面持ちで公演の無事と成功を祈願しました。

 

「第三十九回 四国こんぴら歌舞伎大芝居」で成功祈願・お練り

 

  御本宮から戻った出演者たちは、人力車に乗り込んでいざお練りへ出発。詰めかけた大勢の歌舞伎ファンの皆さんや地元の皆さんで参道はいっぱいに。なかには、小学校、幼稚園から先生方と一緒に駆け付けた可愛い声援に、俳優たちも「ありがとう」と笑顔で手を振りながら、紙吹雪舞う琴平の町内を進んでいきました。

 

「第三十九回 四国こんぴら歌舞伎大芝居」で成功祈願・お練り

 

 到着後は、出演者一人ひとりからご挨拶です。10回目の「こんぴら歌舞伎大芝居」の出演となる雀右衛門は、「2年ぶりに帰って参りました。今回は、雀右衛門襲名から10年目という区切りのなかで、襲名時にも演じたお三輪の役をこの金丸座で演じることができ、こんなうれしいことはありません」と喜びを伝えます。「この歳ですが、娘の一途な気持ちを精一杯可愛らしく演じ、ご覧いただく皆様の心に残る舞台を勤めたいと思います」と意気込みました。

 

「第三十九回 四国こんぴら歌舞伎大芝居」で成功祈願・お練り

 

 9年ぶりの出演となる松緑は「コロナ禍以降はじめてのこんぴらですが、こうして皆様に迎えていただき誠にありがとうございます」と感謝の気持ちを述べます。自宅に崇徳上皇のお札を神棚にあげていることから、「個人的ですが、お膝元である琴平に来られることがうれしい」と語り、「次回は9年という間が空かないうちにまた出演できるよう、まずは皆様に喜んでもらえる舞台を先輩同輩後輩でつくっていきたいと思います」と真摯な姿勢をみせました。

 

 「ご当地、初お目見得でございます。坂東巳之助です」と切り出した巳之助に、観客からは温かい拍手がおきました。「祖父も父も愛したこのこんぴら歌舞伎に37歳でやっと出演できること、心からうれしく思います」と感慨深く語ります。「お練りで町の皆様からいただいたエネルギーをしっかり受け取り、明日からの公演も頑張って、顔と名前を覚えていただけるように精一杯勤めます」と気合十分です。

 

 「大好きな金丸座」と語る新悟は、「第一部、第二部あわせて3本出演し、どれも身にあまる大役ですが、この金丸座と歌舞伎の魅力を皆さんに伝わるように精一杯勤めます」と述べました。また、先に客席を見学した新悟は、「客席が寒いです。皆様服装を温かくして、あとは芝居の熱気で温かくできるようにします」と頼もしい一言。「雀右衛門兄さんのように何回も何十回もこんぴらへ呼んでいただけるように精進します」と熱のこもった挨拶を述べました。

 

 男寅は「まずは大勢の皆様にお集まりいただきありがとうございます」と感謝の気持ちを述べ、「2020年の公演で初出演の予定でしたが、コロナ禍で公演が中止となりました。そして、念願叶いまして、6年越しに出演です」と喜びを噛みしめました。「皆様が一体となってつくり上げているこんぴら歌舞伎に、泥を塗らないように一所懸命勤めますので、皆様のご来場を心よりお待ちしています」と語りました。

 

 昭和63(1988)年第四回公演が初出演だった橘三郎は、「金丸座の良いところは、客席が近いことです。初演時に『俊寛』の敵役(瀬尾)を演じたとき、舞台近くの客席の女性から‟憎らしいわね”と言われ、このようなうれしい誉め言葉はないと思った」と当時を振り返ります。「こんぴらさんで演じると、親しくお芝居を見てくださるので、今回も楽しみです。よろしくお願いします」と出演に対する意気込みをみせました。

 

 11年ぶりの出演となる亀蔵は、「11年の間に襲名し、当時新婚だったのが3人の娘の父になって帰って来ることができました」との挨拶に祝福の拍手が。「(お練りの前に、金刀比羅宮の)本宮で成功祈願をし、明日は初日を迎えお客様に観ていただくだけとなりました。私達一所懸命勤めますので楽しみにしていてください」と力強くアピールし締めくくりました。

「第三十九回 四国こんぴら歌舞伎大芝居」で成功祈願・お練り

 

また、成功祈願の前には地元報道陣を前に、雀右衛門、松緑、巳之助、新悟、亀蔵が登場し、実際に芝居小屋の舞台に立って感じた思いや初日へ向けての意気込みを、ときおり会見時にも口にしていた仲の良さを感じさせる和やかな雰囲気のなか語りました。

 旧金毘羅大芝居(金丸座)「第三十九回 四国こんぴら歌舞伎大芝居」は4月26日(日)までの公演。チケットは、チケットWeb松竹チケットホン松竹のほか、「琴平町役場 こんぴら歌舞伎事務局(0877-75-6714)」で販売中です。

2026/04/16