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「四国こんぴら歌舞伎大芝居」初日の賑わい

「四国こんぴら歌舞伎大芝居」初日の賑わい

 

 2026年4月10日(金)、香川県の旧金毘羅大芝居(金丸座)で、「第三十九回 四国こんぴら歌舞伎大芝居」が初日を迎えました。

【舞台写真は、ページ下部でご覧いただけます】

 第一部の幕開きは『傾城反魂香』。土佐の名字を名のることを願い出るも、絵師として功績がないため聞き入れてもらえない浮世又平(巳之助)。絶望した又平が今生の名残に絵筆に情熱を注ぐ姿が観る者の心を揺さぶります。寄り添う女房おとく(新悟)の温かな慈愛と、夫婦の起こした奇跡に、場内は感動に包まれました。 続く『身替座禅』では、山蔭右京(松緑)が恐妻・玉の井(亀蔵)の目を盗んで愛人のもとへ向かう可笑しみが、松羽目物らしい格調を漂わせながら描かれます。愛嬌たっぷりの松緑、16年ぶりに女方を勤める亀蔵の迫力に、客席からは思わず笑い声がこぼれ、明るい空気が広がります。

 第二部は、義太夫狂言の名作『妹背山婦女庭訓』より「三笠山御殿」。お三輪(雀右衛門)が恋ゆえに身を滅ぼしていく悲劇が、お三輪の恋焦がれる求女(巳之助)とその恋人、橘姫(新悟)を交えた三角関係のドラマで繊細に描かれます。嫉妬に狂い、凄まじい形相となったお三輪の前に漁師鱶七実は金輪五郎今国(松緑)が現れると、その豪快さが舞台を引き締め、物語に引き込まれた客席からは、大きな拍手が送られました。最後は、長唄舞踊『鷺娘』で締めくくられます。人力でのセリによって舞台に登場する鷺の精(新悟)。金丸座の舞台に降りしきる雪のなか、幻想的に舞う姿が情緒豊かな舞台をつくり出し、深い余韻を残しました。

 旧金毘羅大芝居(金丸座)「第三十九回 四国こんぴら歌舞伎大芝居」は26日(日)までの公演。チケットは、チケットWeb松竹チケットホン松竹のほか、「琴平町役場 こんぴら歌舞伎事務局(0877-75-6714)」で販売中です。

 

「四国こんぴら歌舞伎大芝居」初日の賑わい

『傾城反魂香』左より、坂東新悟、坂東巳之助

「四国こんぴら歌舞伎大芝居」初日の賑わい

『身替座禅』左より、尾上松緑、坂東亀蔵

「四国こんぴら歌舞伎大芝居」初日の賑わい

『妹背山婦女庭訓』左より、尾上松緑、中村雀右衛門

「四国こんぴら歌舞伎大芝居」初日の賑わい

『鷺娘』坂東新悟

2026/04/16