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【歌舞伎いろは】は歌舞伎の世界、「和」の世界を楽しむ「歌舞伎美人」の連載、読み物コンテンツのページです。「俳優、著名人の言葉」「歌舞伎衣裳、かつらの美」「劇場、小道具、大道具の世界」「問題に挑戦」など、さまざまな分野の読み物が掲載されています。
長方形のケースから取り出された津軽三味線を見て、その大きさと美しさに息を飲んだ。想像していたよりも遥かに太い棹、白くて美しい胴と天神(糸倉部分)の大きな三味線。特注だと言う鼈甲のバチ。アーティスト『吉田兄弟』の、情熱的で強い意志を感じる音はこの楽器から生まれるのか、と納得させられた。美しく、魅力的な楽器だ。
「大きいですよね。5歳で始めた頃は津軽三味線ではなく、普通の三味線だったんでもう少し小さかったんですけど、それでも子供には大きい。猿がぶら下がっているみたいでしたよ」と、二人とも朗らかに笑う。
津軽三味線に魅了された父親の影響で、それぞれ5歳で始めた三味線。しかし自信を持てるようになったのは、10代半ばの頃。プロになることを意識し始めた。 99年春に自主制作でCDも出したが、運命的にその年の秋にメジャーデビューの道が開かれることになる。兄、良一郎21歳、弟健一が19歳だった。年功序列でプロデビューも遅い民謡業界では異例のこと。茶髪に紋付というスタイルと、型破りな演奏で様々な中傷もあったが、それに耳を貸す間もないほど、夢中で弾いた。
「もっと上手くなりたい。僕らに止まっている暇はなかった」という必死の努力の甲斐あってか、CM出演をきっかけにメディアからの注目が一気に高まった。アーティストとしての『吉田兄弟』という存在が、老若男女問わず、認められ始めた。
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津軽三味線一つで、それまで長く続いていた伝統の民謡文化を覆した吉田兄弟。