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【歌舞伎いろは】は歌舞伎の世界、「和」の世界を楽しむ「歌舞伎美人」の連載、読み物コンテンツのページです。「俳優、著名人の言葉」「歌舞伎衣裳、かつらの美」「劇場、小道具、大道具の世界」「問題に挑戦」など、さまざまな分野の読み物が掲載されています。
千 宗屋(せん そうおく) 1975年、京都生まれ。武者小路千家の家元・14代不徹斎宗守の長男。慶応大学環境情報学部卒後、文学部に学士入学して日本美術史を学ぶ。慶応大学大学院文学研究科前期博士課程修了。現在、明治学院大学非常勤講師。千利休を祖とする武者小路千家の家元後嗣として多方面で活躍している。
東京、千駄木に位置する官休庵・東京稽古場。都指定の重要文化財の半床庵、別名「天の川席」とも呼ばれる趣深い茶室を備え、重厚な門扉の奥に緑の美しい露地がある。
広い板の間に据えられた立礼(りゅうれい)卓で、涼しげなお茶菓子とともにお点前でお茶をいただく。千宗屋さんがプロデュースした立礼卓は、シンプルなテーブル仕様にも関わらず、背筋が伸びる緊張感。それでいて、素直に茶の湯の雰囲気を堪能できる安らぎがある。
「『普段の生活をお茶の空間に変える』というのは必要なこと。明治の頃からある立礼卓を、現代の生活に合うものに」と、千さんが工夫を凝らしたという。茶の湯の敷居を少し跨ぎ易くしてくれそうな、彼の茶道スタイルが垣間見えてくる。
「お茶は人があって成り立つもの。もてなす亭主と、もてなされるお客様がいる。例えば伝統芸能の舞台ように、その道のプロ同士の連携によって行われるものとは違います。だからこそ、お茶が好きな人たちに素直に楽しんで欲しい。お茶というのは生活の中の彩りであり、生活文化であると考えています」。
ここ百年で日本人の生活様式は大きく変化した。だが「自分の好きな器や道具を選び、お客様をもてなす」という、お茶の本来のあり方は変わらないという。
五百年続く茶道の若き担い手、千宗屋は言う。 「日常の中での非日常を楽しみ、そこで人と交わる。茶の湯本来の醍醐味を生活の中へもう一度、呼び戻したい。背筋がすっと伸びるような時間を楽しむと、自然に生活意識も高まる。自分らしい等身大のお茶を、自由にたくさんの人に楽しんでもらいたい」
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書道家・武田双雲。繊細な線もダイナミックで雄弁な線も、思いのままに操り、書で人々に感動を与え、魅了し続ける理由。それはその人柄にあった。
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