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【歌舞伎いろは】は歌舞伎の世界、「和」の世界を楽しむ「歌舞伎美人」の連載、読み物コンテンツのページです。「俳優、著名人の言葉」「歌舞伎衣裳、かつらの美」「劇場、小道具、大道具の世界」「問題に挑戦」など、さまざまな分野の読み物が掲載されています。
中野 スズミ(なかの すずみ) 東京都出身。 1986年多摩美術大学彫刻科卒業。 87?94年染色工房勤務を経て、95年個人での活動を開始。2000年にネットショップ「染めもの 中野」を開店。 東京を中心に各地で個展や展示会を行っている。 「染めもの 中野」
個展やウェブサイトで作品を発表・販売する、友禅作家の中野スズミさん。モノづくりの楽しさを彼女に教えたのは、職人で手先の器用な父だった。
「趣味で油絵を描き、工作も好きだった父の影響で、私も何かを作るのが大好きになって…。父のように、手を動かしてモノを作ることを、一生の仕事にしたいと思っていました。今、染色の仕事をしているのも、一生、おばあちゃんになってもできる、モノづくりの仕事だと思った、というのも、理由のひとつですね」
本格的にモノづくりを学びだしたのは、美大からだが、学科は染色とはいっさい関係がない。なんと彫刻を学んでいた。
「ものの形を学びたいと思って、それなら彫刻かなと。粘土や木工、金属などをひととおり習い、最終的には石をやることにしました」
細い体つきの中野さんが、石を刻んでいたとは驚きだ。当時の彼女の作品は、長野県千曲市(旧更埴市)に買い上げられ市民プールに設置されたものもあるとか。しかしいかんせん石彫は生業になりにくい。大学卒業後父の仕事を一時手伝いながら、中野さんは「モノづくりを一生の仕事にする」方法を探っていた。
そんなある日、ある著名な染色作家の工房の新人募集広告を目にし、その門を叩く。
「そのときは『これが私の一生の仕事だ!』という固い決意があったわけではなく、形を学ぶのは彫刻でやったから、今度は色を勉強したいなというくらいの、ごく軽い気持ちだったんです。でもやってみたらこれがすごく面白くて! すっかりとりこになってしまいました」
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書道家・武田双雲。繊細な線もダイナミックで雄弁な線も、思いのままに操り、書で人々に感動を与え、魅了し続ける理由。それはその人柄にあった。
友禅作家・中野スズミさんの作品は、本物志向だが着物のルールに縛られすぎず、自分らしいきもの姿を追及する女性たちの心を虜にしている。
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