【歌舞伎いろは】は歌舞伎の世界、「和」の世界を楽しむ「歌舞伎美人」の連載、読み物コンテンツのページです。「俳優、著名人の言葉」「歌舞伎衣裳、かつらの美」「劇場、小道具、大道具の世界」「問題に挑戦」など、さまざまな分野の読み物が掲載されています。
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芝居小屋の雰囲気を活かした「趣向のお芝居」をめざしたい。
平成17年以来、ひさびさの出演となる「四国こんぴら歌舞伎大芝居」では珍しい「鯉つかみ」を勤められます。前回の上演は昭和51年岐阜相生座で、市川猿之助さんが主演でした。 今回はだいぶ前に河内屋さん(三世實川延若)が演じられた時の台本をもとにいたします。これは趣向のお芝居だと思いますので、とにかくお客様に楽しんでいただけるように工夫を凝らしたい。僕は滝窓志賀之助と鯉の精の二役。河内屋さんが演じられた時は本水を使っていますが、金丸座(※)は国の重要文化財ですからたくさんの水は使えません。また僕は、今回は本水がないほうがよいと思っているんです。本水なしで楽しめるような宙乗りとか、鯉との格闘場面など、打ち合わせしながら、今考えているところです。金丸座はすべてがアナログで動いていますから、それをうまく使った仕掛けをすることも必要ですね。客席とも近いですし、舞台からお客様の中に降りていくような趣向も考えたいと思っていますので、期待なさってください。 「四国こんぴら歌舞伎大芝居」には、東京はじめ全国から歌舞伎ファンが集まります。 そうですね。よく芝居をご覧になっている方が多いのですが、不思議なことに金丸座にいらっしゃるとあの小屋ならではの見方になる。それも金丸座が持つ力だと思います。歌舞伎座に比べれば随分と小さいからやりづらくてもおかしくないはずなのに、特に芝居のやり方を変える必要がなく、「ああ、やはり歌舞伎専用に作られた芝居小屋なのだ」と感じます。 雰囲気も独特です。楽屋は舞台のすぐうしろにありますので、演じている声が生で聴こえてきますし、障子一枚隔てて雨風の音も伝わってきます。とても風情があっていいですね。 2月にはル テアトル銀座で『女殺油地獄』を通しで演じられ、3月は新橋演舞場で『浮舟』を、4月には金丸座で『鯉つかみ』をと、新たに練り上げていく舞台が増えています。大変ですね。お疲れになりませんか。 大変は大変です。でも古典歌舞伎をやらせていただくときも別の意味で大変。楽なものはないですね(笑)。初めてやるものは一から作っていくので大変だけれど、二度目三度目でも何か新しいことを加えたいと思ってしまいますので。 ※「金丸座」は愛称で、正式名称は旧金毘羅大芝居 |
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MADE IN NIPPON!
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MADE IN NIPPON! 第11回 市川染五郎
意欲的に幅広い活躍を見せる市川染五郎さんに、新橋演舞場3月の『源氏物語 浮舟』と、4月の四国こんぴら歌舞伎大芝居『鯉つかみ』を中心に抱負をおうかがいしました。
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MADE IN NIPPON! 第10回 市川亀治郎
歌舞伎の伝統を受け継ぎながら、現代性を果敢に注ぎ続ける亀治郎さんに、「二月花形歌舞伎」(ル テアトル銀座)の抱負を語っていただきました。
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MADE IN NIPPON! 第9回 片岡愛之助
生まれ育った関西発祥の上方歌舞伎、豪快な江戸歌舞伎の役柄を演じ分け、1月2日から始まる「新春浅草歌舞伎」で初役ばかり3役を演じる愛之助さんに、役に取り組む心構えや片岡家(松嶋屋)に伝わる「日本の心」についてうかがいました。
バックナンバー
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MADE IN NIPPON! 第8回 尾上菊之助
清潔な美貌と澄んだ声、確かな演技力で人気を集める尾上菊之助さん。この12月には日生劇場の「松竹大歌伎」で、通し狂言『摂州合邦辻』の玉手御前という大役を演じます。公演を間近に控えて、心構えをうかがいました。
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MADE IN NIPPON! 第7回 尾上松緑
11月は坂東三津五郎さんと全国巡業「松竹大歌舞伎秋季公演」で『泥棒と若殿』『身替座禅』に、また、12月の日生劇場「十二月大歌舞伎」では『摂州合邦辻』『達陀』にご出演の尾上松緑さんが登場。
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MADE IN NIPPON! 第6回 中村橋之助
錦絵から立ち現れたような風貌と長身のすっきりした姿で、人気の二枚目として大活躍の中村橋之助さん。9月の巡業を経て、いよいよ10月、11月は「大阪平成中村座」に挑みます。「大阪が大好き」と語る橋之助さんに、心構えなどをうかがいました。
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MADE IN NIPPON! 第5回 中村勘太郎
9月は恒例の『中村勘太郎 中村七之助 錦秋特別公演』、そして10月、11月は大阪平成中村座にご出演。多彩な役柄を演じながらますます活躍の場を広げる勘太郎さんの心意気をうかがいました。
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MADE IN NIPPON! 第4回 市川海老蔵
結婚という人生の大きな節目を迎えた海老蔵さんが登場。東京と京都で行われる訪欧凱旋公演への意気込みをうかがいました。
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MADE IN NIPPON! 第3回 片岡孝太郎
大阪松竹座 関西・歌舞伎を愛する会結成30周年記念 七月大歌舞伎で大役の『妹背山婦女庭訓』のお三輪をはじめ、4役を勤める孝太郎にご登場いただきました。
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MADE IN NIPPON! 第2回 中村勘三郎
今度のコクーン歌舞伎は胸を打つ感動のドラマ『佐倉義民傳』。あっと驚く新しい演出や企みがさまざまに仕組まれているようです。いったいどんな舞台になるのでしょうか。
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MADE IN NIPPON! 第1回 市川染五郎
21世紀に生き、歌舞伎の「芸」と「心」を受け継いでゆく俳優たちへのインタビューを通して、「日本の心」を呼び覚ます「歌舞伎の魅力」に迫る新連載です。