
【歌舞伎いろは】は歌舞伎の世界、「和」の世界を楽しむ「歌舞伎美人」の連載、読み物コンテンツのページです。「俳優、著名人の言葉」「歌舞伎衣裳、かつらの美」「劇場、小道具、大道具の世界」「問題に挑戦」など、さまざまな分野の読み物が掲載されています。
こころを映す 歌舞伎の舞台
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1階ロビーに広がる白大理石の階段。赤い絨毯が敷かれたゴージャスな階段は中2階ロビー、客席1階ロビーへと続く。 |
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蝶々の背当てと葡萄の照明でデザインされた中2階ロビーのカフェ(左)と、真っ赤な丸いクッションが付いたさいころスツールを配置した休憩スペース。 |
意匠を凝らした空間で休憩、お買物
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この天井の石膏板は吊り天井のようになっており、その裏に、電灯やエアーコンディション関係の器具が納められています。壁の曲面と天井との接ぎ際などの納め方、その手法の苦心などは、当時の関係者たちの語り草となっているそうです。
そしてインテリアにも設計者村野氏のこだわりが強く現れています。写真のように、蝶々の背もたれの椅子や真っ赤なまあるいクッション付きのさいころスツールなどには村野氏の遊び心が満載。幕間のひとときを楽しい気持ちにしてくれそうです。
加えて劇場の内外には、絵画・彫刻等の美術品が飾られ、開演前、幕間、終演後の時間を豊かなものにしてくれるでしょう。
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「十二月大歌舞伎」公演中、日生劇場内では「日生劇場特選のお弁当」が販売されます。
写真左から、てまり寿司1000円、炊込みごはん弁当1200円、幕の内弁当1500円(以上3点は演舞場サービス(株)提供)、座・幕の内2000円(歌舞伎座サービス(株)提供)の4種類です。 |
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劇場内中2階ロビーには歌舞伎座関連グッズを揃えた屋台が出ます。師走の歌舞伎座でおなじみだった歌舞伎絵暦も販売しています。他にも、今や懐かしい思い出となった第四期歌舞伎座の外観をモチーフにした歌舞伎座関連グッズなど、さまざまなお土産が並びます。 |
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日生劇場「十二月大歌舞伎」で上演される『達陀』は、毎年3月に行われる奈良東大寺二月堂のお水取り(修二会)を題材にしたもので、本公演は平城遷都1300年記念事業協会の後援を受けています。今回は東大寺の協力を得て、特別に記念となる品々を劇場内売店で販売します。 |
平成 劇場獨案内
バックナンバー
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大阪松竹座
7月に大歌舞伎が上演される道頓堀の大阪松竹座。大正12年竣工の初代の建物は近代建築史上に残る名建築と言われ、道頓堀のシンボルとして親しまれていました。
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博多座
6月に大歌舞伎が上演される博多座を取材。福岡空港、JR博多駅から地下鉄で直通の中洲川端駅に直結。遠方からのアクセスも快適、大変恵まれた立地です。
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Bunkamuraシアターコクーン
今回は、6月の『渋谷・コクーン 歌舞伎第十二弾 盟三五大切(かみかけてさんごたいせつ)』の後、7月から半年、改修のための長期の休業に入るBunkamuraのシアターコクーンを取材しました。
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旧金毘羅大芝居(金丸座)
国の重要文化財に指定された、現存する最古の芝居小屋旧金毘羅大芝居(金丸座)。歌舞伎界の春の風物詩「四国こんぴら歌舞伎大芝居」は4月9日(土)に初日を迎えます。
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京都四條南座
歌舞伎発祥の地といわれる京の、四条河原付近に芝居街が誕生したのは元和年間(1615~1623年)。その元和以来の大変由緒ある劇場、南座の魅力をご紹介します。
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初春を祝い賑わう 浅草公会堂
「新春浅草歌舞伎」が上演される浅草公会堂を取材しました。「新春浅草歌舞伎」はお正月の浅草の風物詩。浅草の人々の心意気に支えられ、育まれ、年を重ねてきました。
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日生劇場
今回は「十二月大歌舞伎」が上演される日生劇場。立地は皇居にほど近く、日比谷通りに面した一等地。著名な建築家である村野藤吾設計の建物は学術的にも貴重なものです。観劇の際にはぜひ劇場にもご注目ください。
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大阪平成中村座
新連載の第1回は2010年10月、11月に大阪城西の丸庭園内に出現した仮設劇場、大阪平成中村座を取材。舞台後方を上演中に開けて大阪城や庭園の緑を借景とする演出が大きな話題を呼んでいます。